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MINDSET「やればできる!」の研究①【こちこちマインドセット】呪縛
「毎日投稿!」と謳っておきながら、ものの5日くらいで途切れさせてしまったことに自分の弱さを痛感しつつ、どうすれば毎日投稿できるか考えている今日この頃です。他のnote毎日投稿している先輩方の記事も読みつつ、自分なりの答えが出たら、またnoteに書いていこうかなと思っています。
さて、今日は、3日空いてしまいましたが、いよいよキャロル・S・ドゥエック氏の【MINDSET マインドセット 「やればできる!」の研究】について書いていこうと思います!
前にキャロル氏のTEDトークも記事にしているので、そちらも参照にしてもらえると嬉しいです。
では、さっそく内容に入っていきましょう!
人間の信念の力を証明する!
キャロル氏の研究テーマは、人間の「信念」の力を証明するという、心理学の伝統的テーマのひとつです。人間の信念は、本人が意識しているといないとにかかわらず、その人がどんなことを望み、その望みがかなうかどうかに大きく影響しています。
ここでいう「信念」とは、キャロル氏の研究グループが発見した「マインドセット」という心の在り方です。
マインドセットを正しくもつことは、自身の夢を達成させたり、成長の可能性を最大限に発揮するために必要不可欠です。
では、そのマインドセットとはいったいどういうものなのでしょう。
あなたは、どちらの説を信じている?(マインドセットとは何か。)
誰しも疑問を持ったことはないでしょうか。
【幼少期・子供時代】
自分が解けない数学の問題を、ペンも持たずに解いてしまっている子がいたり、自分は英単語を何回読んでも何回かいても全然覚えられないのに、すらすらと覚えて英作文に応用している子がいたり、絶対音感がある子がいたり、運動神経が抜群にいい子がいたりしたこと
【大人時代】
仕事が人の倍できる人、コミュニケーション能力が高く友達が多い人、好きなことに熱中することができる人、夢に向かって挫折したって構わずに突き進める人
このように、自分とは違うように思える人を数多く知っているはずです。
では、『人の個人差はなぜ生まれるのだろう?』
↓
・生まれ持った才能?
・生まれ育った環境や教育?
あなたはどちらの考えに近いか考えてみましょう!
A.『人間の能力は生まれもつ才能であり、石版に刻まれたように変化しないものである』
B.『人間の能力は学習や経験によって伸ばせるものである』
これにより、あなたの”今”のマインドセットが決定します。
自分の普段のの場面や人間関係の場面を思い描いて、自分はどちらの考え方に近いかを考えてみましょう。
では、テストの結果を見てみましょう。
A.硬直(こちこち)マインドセット
A.『人間の能力は生まれもつ才能であり、石版に刻まれたように変化しないものである』
↓
【根幹の考え方】
才能や能力は確固たるフィジカル的なもので変えることができない。
【勉強や仕事面】
・自分の能力を証明するために行動する
・欠点や失敗は無能の証明なので、新しいチャレンジは避け、欠点や失敗は隠そうとする
【人間関係】
・衝突することを避け、自尊心を満たしてくれる人間関係を求める
・相性が良ければ人間関係は良好のままであると信じている。逆にうまくいかないことがあると、相性が悪いからと決めつけ関係修繕の方策を練ろうとしない。
(最初の手札だけでプレイするイメージ)
B.成長型(しなやか)マインドセット
B.『人間の能力は学習や経験によって伸ばせるものである』
↓
【根幹の考え方】
才能は磨けば伸びると信じている人
【勉強や仕事面】
・うまくいかないときにこそ、粘り強く頑張る
・他人の評価を気にせず、自分の信念を貫ける
【人間関係】
・人間関係は、お互いの努力と成長によってどんどん良くしていけると信じている。
・なにかうまくいかないことがあっても、どうやったら解決することができるか、相手を理解するにはどうしたらよいのか方策を考え、解決後には関係がさらによくなるだろうと考えている。
どちらでしたか?【しなやかマインドセット】の方、おめでとうございます。あなたは、今後どんな困難も楽しみながら乗り越えていけるでしょう。
ちなみに、僕ですか?
僕は、「【しなやかマインドセット】になりたい【こちこちマインドセット】」です(笑)
いや、正直難しくないですか!?僕は最初この本を読んでるとき、難しいと感じちゃいました。なぜって、上にも書きましたが、どうしても自分と周りの人と比べたり、自分を良く見せたいと思う自分がいたからです。
【こちこちマインドセット】
僕は、典型的な【こちこちマインドセット】でした。
私は、小学校のときに「公文式」塾に通っていました。公文という塾は、習熟度別に教材があたります。
たとえば、幼児だと、まず確か「ずんずん」とかいう「プリントに薄く描かれた曲線をなぞる」から始めます。でも、その「ずんずん」がしっかりできるようになると、つぎは「ひらがな」をなぞる。次は「カタカナ」、ひらがなとカタカナがすべて書け、識別できるようになると「短い物語」のように、出来高制でどんどん次の課題に取り組んでいきます。
僕は、確か小学校2年生くらいから公文に通い始めました。算数では、小学校2年生なのに、まずは「1+1=」「1+2=」「1+3=」・・・のように小学校1年生の範囲からスタートします。もちろん100点です。もう習っていますし、小学校の僕の先生はとても優秀な先生だったので、既習内容ができないなんてことはありませんでした。
しかし、ここで幼い僕は、大きな勘違いをします。「あれぇ~、公文の算数100点しか取らないじゃん。天才なのかも。」と。
自分は算数の天才だ!と確信した僕は、あっという間に小学校1年生の範囲を完璧にし(小学校2年生ならだれでもできるのに(笑))、小学校2年生の範囲に突入しました。
実は、小学校2年生も、なかなかできました。これも小学校の先生のおかげでしょう。ありがとうございます、ナガノ先生。
でも、1学年飛び級した小学校3年生の内容は、、、解けなかったのです。
「え、なんだこれ?天才である、頭のいい僕がわからないだと…」
当時の僕は、ショックでした。なぜなら、僕にとって「わからない」ことは「凡人」あるいは「無能」の証明だったのです。
僕は、なんとか「できない」ことを隠そうとします。公文は「100点を取らないと帰れない」という鬼システムなのですが、僕は100点に近い点数しか取ったことがないので、小学校3年生の問題の答えは分かりませんでしたが、このまま白紙で提出するわけにもいきません。なぜなら、自分の無能さが皆に伝わってしまうからです。
結局どうしたのかは覚えていませんが、とにかくその日は3時間以上わからない問題を前にしてずっと黙ったままだったことだけ記憶しています。
それ以来、僕は飛び級をしなくなりました。
公文は、習熟度別学習ができる塾なので、「学校よりも進んだ内容を先取り学習できる」ということを売りにしているのにもかかわらず、僕は一回習ったことのある、自分の安心できる問題にばかり取り組むようになりました。
おわかりになったでしょうか。【こちこちマインドセット】の恐ろしさを。この本には○○マインドセットの人が実際にこういう経験をしたという例が数多く載っているので、自分にも似たような経験はないかと考えながら読んでいました。すると、幼少期の【こちこちマインドセット】の自分を発見したのです。
挙げれば、山ほどあります。
僕はサッカー少年でした。
でもサッカーが好きだったけど、自分は天性のテクニックはないし、リフティングも1000回とかはできないし、うまい人の中に入って自分が「下手くそ」のレッテルを張られたくないからコーチから地区選抜の選考会をすすめられても意地でもいきませんでした。(実際に1度落ちたというのもあるのですが)
このように、失敗がこわい、自分が無能であると思われたくないという感情が生まれて、「チャレンジしない子ども」になっていたのには自分でも気づいていませんでした。
では、【しなやかマインドセット】ならどうなるのでしょうか。
これは、明日書こうと思います。
今日は【こちこちマインドセット】がいかに自分の成長を止めてしまうのか、自覚症状なしに、あるいはあってもそれは自分を守るためなので自分だけでは改善しない、できない場合が多いということまで伝わればと思います。
明日は、【しなやかマインドセット】をもったときのメリットと、【こちこちマインドセット】から【しなやかマインドセット】に変えることはできるのか、変えられるのであれば、どうすれば変えられるのかについて書いていこうと思います。
2部構成は初めてですが、頑張って明日も書くので、今日読んでくださった人は明日もぜひ読んでください。
では、今日はここまで。お疲れさまでした。またね。