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「常識」という「罠」にはまると、あなたの悩みは解消しないかもしれない

前回は「悩みの解消方法」について解説しました。

おさらいすると「悩み」とは

解決策が見つからない困りごとのこと

また悩みを解消するためには、「悩んでいる状態」
から「考えている状態」にすればいいとお伝え
しました。

「悩んでいる」とは解決策が見つからずに困っている状態
「考えてる」とは、解決した状態に向けてどういう方法があるかを具体的に検討している状態

そして「考えている状態」にするためには

起こっている課題や問題、トラブルに対して「自分がどうしたいのか?」という目標やゴールを設定する

詳しくは前回の記事を参照ください。

ただ、ここで一つ問題が。

ゴール設定はしないよりはした方がいいのは
間違いないのですが、間違ったゴール設定を
すると「悩み」が解消しないという状況に
陥ることがあります。

今回は正しいゴール設定についてです。

ゴールは自分が心から望む状態を設定する

まず「悩んでいる状態」と「考えている状態」の
違いを図で解説します。

悩んでいる状態では、目の前に「問題」や
「トラブル」が存在していますが、ゴールが
ないので、考えることができずにずっと
悩みが続いています。

前回の記事では、過干渉の親に悩んでいる人の
例を上げました。

親が口うるさく注意してきたり、あなたがやろうと
することに、いちいち意見を言って来るため、

「あーイライラする」
「もうやめてくれー」

とストレスが溜まり「どうしたらいいんだ~」と
「悩んでいる状態」が続いています。

一方で「考えている状態」の人にはゴールがあります。

同じく「問題」や「トラブル」は目の前に
ありますが、ゴールがあるので、そこに向かう
ためにはどうしたらいいかを「考える」ことが
できます。

ただし、ここで重要なことは、

ゴールは

「自分が心から望む状態」

を設定しなければいけないということです。

これを「want toのゴール」と呼びます。

では心から望んでいないゴールとは何でしょうか?

それは「have toのゴール」です。

あなたは知らないうちに「have toのゴール」に縛られている

実は多くの人が「have toのゴール」を設定して
しまうことで、本当に意味で「悩み」を解消
することができずにいます。

ここで人が「have toのゴール」を設定してしまう
大きな要因をお伝えします。

それは

「常識に縛られているから」

です。

例えばあなたが会社の中で管理職だとします。

あなたは部下のマネジメントを行っていますが
どうしても性格が合わない部下がいてその部下
との関係に悩んでいます。

そこで私が「部下との関係についてゴールの状態を
考えてみましょう」と質問すると、多くの人が

「部下から信頼され、何でも相談できる関係」
「チーム全員がモチベーション高く仕事が出来る関係」

というようなゴールを設定します。

ところがこのゴールを設定してもあなたの
心は一向に晴れません。

なぜでしょうか?

それはこのゴールが「have toのゴール」だからです。
(「その可能性が高い」からです)

一見、ゴールとしては良さそうに見えます。

ところがこのゴールは「上司としての常識」に
縛られて発想した可能性が高いのです。

管理者は部下から信頼されなければならない

管理者は「全員」と良好な関係を築けなければならない

こういった「上司としての常識」があなたの
頭の中にはたくさん入っているはずです。

そのため、ゴールを設定しようとしても「常識」が
邪魔をして「want toのゴール」を設定できないのです。

抽象度を上げて考えてみる

「いや、でも本音を出したら『その部下と関係を
構築しない』とか出てしまいますよ」という
意見も出てきそうですね。

それが本音(want to)なのであれば、その方がまだ
「悩んでいる状態」を解消できるはずです。

「どうしたらその部下と離れられるのか?」

と「悩んでいる状態」から、具体的に解決策を
「考える状態」に移ることができます。

そうしたら、さらに上の上司に掛け合って
その部下を違うチームに異動させる、という
アクションも出てくると思います。

ただ、

「さすがに、これは人としての倫理観を疑われない?」

と思う気持ちも分かります。

そこでこういった場合に役立つのが

抽象度を上げて考えてみる

という方法です。

次回は、この「抽象度を上げる」について
詳しく解説したいと思います。

コーチングを受けてみたいという方はこちらからお問合せください。


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