40. LOVOTech night 2024に参加しました!
2024年11月27日、GROOVE X本社受付階で開催されたLOVOTech Night 2024に参加しました!
今回は初の参加。
今年度はキャンセル人数も少なかったようで、40名以上の来場者で賑わいました。
開場と組織説明
イベントは福田隼也さんの司会進行でスタート。まずは、林淳哉さんによる会社およびソフトウェアチームの組織紹介がありました。
GROOVE Xには、コーポレートやビジネスチーム(システムを含む)、デザイン、開発チームなどがあり、さらに開発チームはソフトウェア、ハードウェアなどに分かれています。今回はソフトウェア関連の講演が中心で、開発に携わる方々が登壇しました。
Webサービスの内製化
最初の講演はシステムチームの山内大貴さんによる「システムチームにおけるWebサービスの内製化」。
以前は外注していたWebサービスを内製化したことで、人手不足を抱えつつも高い成果を上げているそうです。新商品の発売日にまつわる緊張感あふれるエピソードもお話しいただき、美しいWebサービスの裏で多くの努力が積み重ねられていることを感じました。
山内さんが「開発の醍醐味は、日々『どうすればいいんだろう?』と考えながら答えを探すこと」と語られていたのが印象的でした。
確かに、どんなエンジニアリング業務も、喜びを感じる瞬間は「う〜ん、う〜ん」と頭を悩ませながら答えを見つける過程ですよね。そんな瞬間を味わえる、GROOVE X!素敵ですね。
LOVOTのふるまい
次に、ALOHAチームの岸俊道さんが「LOVOTが動き続けるためのNavigation技術」について講演。
ALOHAチームは、LOVOTの「ふるまい」全般を考えるチームで、名前には「ふるまい全般!何でも含む」という意味が込められているそうです。(なぜALOHAにしたのかは、ハワイ好きなメンバーがいたとかいないとか…。)
LOVOTの移動は単なる障害物回避だけではなく、生命感を出すために工夫が施されているそう。たとえば、人を判別して駆け寄ったり、視線を合わせたりする動作。これらの要素がLOVOTの愛らしさを引き出しているんですね!
また、ネストに戻る際の成功率をモニタリングし、必要に応じて対策を行う仕組みも興味深かったです。
他にも、目で見てわかる障害物だけではなく、LOVOTには目に見えない障害物もあります。例えば、畳の縁にキャスターが引っかかってしまったり、敷物で動けなくなってしまったり。
こういったわかりにくい障害物にも対応できるよう、強化学習して開発を行なっているようです。
画像認識
続いて、smalavoチームの齋藤鴻さん(通称:あずんひ)による「LOVOTの画像認識技術」の講演。
smalavoとは、smartなLOVOTということで、LOVOTが画像認識して計算し、行動に移すまでの頭脳の制御を開発しています。
LOVOTの頭上にある魚眼カメラの画像処理では、後方画像が反転するため、顔を切り出して回転する処理が行われるそうです。その後、数値計算・ベクトル計算に移行する仕組みも説明されました。
節々にRustを愛する齋藤さんの情熱が感じられる内容で、同じくRust好きなエンジニアにはたまらない講演だったのではないでしょうか!
kernelのデバッグ機能
オンライン公開最後の講演は、LOVOT Framework(LF)チームの増渕さんによる「LOVOTの開発で役に立ったkernelのデバッグ機能」の講演。
LFチームではLOVOTの生命をつかさどるLinuxOSのシステムづくりやミドルウェア部分。kernelパニックの対策について講演してくださいました。
実際、ここからかなり専門的な内容になってきます。私はわからない用語だらけだったので、状況とニュアンスでがんばって理解を試みました…。(笑)
ただ、LFチームに関しては記事を詳しく載せてくださっているので、興味がある方は記事を参考になさってください!(私の圧倒的力不足!)
LOVOTの異音検知
最後は、音声認識チームの遠藤基さんによる「LOVOTの異音検出器を音声認識技術で一晩で作った話」。
内容は、LOVOTの異音を検知する異音解析コードを一晩で実装した話を、ユーモアたっぷりに・テンポ良く説明してくださいました。事前に行われた練習発表では、難しかったと社内で好評だったそうです!(笑)
内容は専門的でしたが、徹夜で熱中して取り組む姿が目に浮かび、大学での研究の日々を思い出しました。
懇親会
講演が終了し、講演会が実施されました。最初はみなさんドキドキ…な様子でしたが、次第に会場は大盛り上がり。終了時刻を忘れるほどに楽しい時間を過ごしました!
公園では登壇してくださった方々の他にもGROOVE Xの社員の方々がいらっしゃり、開発のリアルなお話しを聞くことができました。中里 紘季さん、貴重なお話しありがとうございました!
社員の方、実際にLOVOTと過ごされているオーナーの方々、エンジニアの方々、学生の方々、LOVOT大好きな方々など、様々なバックグラウンドをもつ参加者が集まり、非常に話しやすい空間がつくられていました。懇親会ニガテ…という方にもおすすめです!
終わりに
今回、LOVOT開発の技術や組織、リアルな困難とその面白さに触れる貴重な機会をいただきました。講演者の皆さま、そして交流してくださった方々に感謝申し上げます!
今回のイベントを通じて、「私もこんな可愛いものを生み出し、人を笑顔にしたい!」という想いがますます強まりました。
気になった方は、次期LOVOTech night開催の際にはぜひ参加してみてくださいね♪