緊急事態宣言下のジム休業中での自宅筋トレで意識する事は「ピリオダイゼーション」
現在(2021年5月14日)東京は新型コロナウイルス感染拡大による3回目の緊急事態宣言下で都の休業要請により私が通っているスポーツクラブは休業となっています。昨年の1回目の緊急事態宣言の時も約2ヶ月休業になりました。
せっかくジムで筋トレする習慣ができた人にとっては、このような形で強制的に筋トレ環境を奪われてしまう事で一気に筋トレに対する「熱が冷めてしまう」人も多いのでは無いでしょうか?
直近では新型コロナ感染拡大を抑える事が重要な事だと理解はできても、長い目で見たとき、運動する機会を奪われ健康を維持できなくなる人が増えてしまう事による将来の社会全体のマイナスもしっかり考えて欲しいと思うのです。
さて、こんな逆境にもめげず「ジムが休業なら自宅で筋トレに励むしかない!」と自宅筋トレでがんばっている人も少なくないと思います。私も昨年に引き続きなんとか自宅筋トレでしのいでいる人間の一人です。
バーベル、ダンベル、マシンなどが充実しているジムに比べると自宅での筋トレ環境は、貧弱で話になりません。私の場合、大昔に買ったものの使わなくなり捨て方がわからず放置したまんまだったダンベルシャフトとウエイト(総重量40kg)があったので、自宅筋トレの内容はダンベル種目と自重トレーニングのみです。重い重量を扱ったハードな筋トレはできません。
こんな所でも「やる気」が削がれてしまうものです。
ネガティブな事ばかり考えても状況が変わるわけでは無いので、発想を切り替えます。
筋トレの手法のひとつに「ピリオダイゼーション」というものがあります。同じメニューの筋トレを長期間継続していると、最初の頃は効果的であったとしても、次第にマンネリ化し、効果がだんだん無くなってきます。このような マンネリ化が起こらないように 筋トレの メニューをがらっと変えて、新たな刺激を与えるようにします。
同じメニュー を長期間継続させる事無く短期間にメニューを組み替える「ピリオダイゼーション」は、 筋トレに限らず、あらゆる競技のトレーニングに取り入れられている手法です。
トレーニング設備環境が充実しているジムと比べれば、何もないに等しい自宅での筋トレでは、「ピリオダイゼーション」のタイミングの機会だと割り切って、筋トレの方法を根本的に変えてみるのです。
重い重量の負荷を扱う事ができないのですから、低負荷&高回数のメニューに切り替えるのです。 「低負荷&高回数の筋トレでは、筋肥大は見込めない」 と諦める事はありません。
今後も続けていく長いトレーニング人生からしてみれば、一時的な1~2ヶ月 の「低負荷&高回数の筋トレ」は、なんらマイナスにはなりません。 「低負荷&高回数の筋トレ」を1~2ヶ月 続けてた後、ジム再開後に「高負荷&低回数の筋トレ」を再開すると、おそらく今まで感じた事のなかった新しい刺激をきっと感じるはずです。もしかしたら、停滞気味だった筋肥大が、再び活発になるかもしれません。
以前紹介した「細胞核オーバーロード」に挑戦してみるのもいいかもしれません。「細胞核オーバーロード」は 「高負荷&低回数の筋トレ」 をしばらく毎日行うという、常識を覆した筋トレ法です。自宅筋トレにはちょうどいい筋トレともいえます。
さらに発想を変えて、1~2ヶ月間筋トレを完全に辞めて、完全休養する。というのも悪くないかもしれません。これも、長いトレーニング人生からしてみれば、1~2ヶ月間の完全休養なんて、大した損失ではありません。
おそらく、1~2ヶ月間の完全休養し、ジム再開後に行う筋トレは、とてもショッキングなものになるはずです。明らかにパワーが落ちている事を痛感します。そして、翌日には、今まで経験した事の無い強烈な筋肉痛が襲ってきます。こういう経験も、長いトレーニング人生で1度や2度くらい経験するのも良いと思います。そして、2~3ヶ月もすれば、1~2ヶ月間の完全休養が無かったかのように以前と同じくらいのレベルに戻る事ができます。
一番気をつけたい事は、 ジムの休業をきっかけに、 熱が冷めてしまい 完全に筋トレを辞めてしまう事なのです。