漢方養生指導士への道〜ベーシック⑨編〜
第9回目記録になります!
本日は、「時間軸に応じた養生の仕方」についてです。
1日・1週間・1年など時間や季節の移り変わりに合わせた
養生のことを【囚時養生】と言います。
この移り変わりは、身体に様々な影響をもたらします。
漢方では、1日や1年の時間の区切りを4つに分けて考えます。
1日
朝・昼・夕・夜
1年
春・夏・秋・冬
これら4つの時間のリズムに適応していこう!ということです。
このことを【順応四時】と言います。
ここでは、1日の養生の流れについて書いていきます。
①朝の養生
朝は1日の始まりです。
(夜に働いている方もいますが、ここでは朝からと捉えます)
1.深呼吸をして心を落ち着けましょう。
深呼吸をすることで、「心(しん)」が落ち着きます。
「肺」も新しい呼吸を取り入れることで身体の循環がよくなりますし、
空気の入れ替えができます。
2.寝起きは布団の中で伸びをして身体を目覚めさせましょう。
ストレッチをすることで、全身に気が巡ります。
=「肝」が働いていることになります。
3.起きたらカーテンを開けて背中に太陽を浴びましょう。
太陽を背中に浴びることで「腎」のエネルギーが蓄えられます。
背中には膀胱の経絡があり、膀胱(六腑)の相方は腎(五臓)になります。
腎を養生することはもちろんですが、間接的に相方を通して、養生するにも良いです。
4.朝ごはんを食べましょう。
朝ごはんを食べることで「碑」にエネルギーが蓄えられます。
特に気虚の方はエネルギー不足なので食べた方が良いです。
また、食べる物も温かいスープやお味噌汁などがおススメです。
※朝食を食べる食べない/食べる量などは個人の考えや
体質もあるので、各々に合ったやり方が一番と思います。
②昼の養生
1.お昼ごはんを食べましょう。
お昼ごはんを食べることで、昼以降のエネルギーを蓄えます。
もちろん、ここでも食べる食べないなどは各々に合ったやり方が一番と思っています。
2.お昼寝をしましょう。
お昼寝をすることで気の消耗を抑えます。
但し、10分~20分くらいが目安で、30分は寝すぎなのでご注意を!
また、15時以降のお昼寝も夜の睡眠に響きます。
お昼寝できないよ!という方は、目を閉じるだけでも十分休まります。
そして、なによりデスクワークの方は就業時間はパソコンを見て、
休憩時間もスマホを見ている方が多いと思います。
(私もそうでした(-_-;))
目が全く休憩出来ていないので、眼精疲労や脳疲労が起こしやすいです。
1分でも良いので目を閉じて休ませてあげてくださいね。
③夕の養生
太陽が下がり、陰のエネルギーが増えていく時間です。
1.活発的な行動を控えめにしていきましょう。
朝昼のように活発的に行動をしていると心身に負担がかかってきます。
そのため、活動するにしても単純作業や慣れている作業などに留めておいた方が良いです。
(これは日々忙しい方が多いので、中々難しいと思います。
そうなんだくらいに思ってもらえたらオッケーです。)
2.夕食は早めと軽めを心がけましょう。
夕食の後は寝るだけの方が多いと思うので、エネルギーはそこまで
必要ないです。
そのため、軽めに留めておき、次の日の朝にしっかり食べるのが理想ですよね。
また、暴飲暴食は胃腸に負担をかけるので気を付けましょう。
④夜の養生
夜は休息に入る時間です。
1.遅くとも23時までには眠りましょう。
寝る前までテレビ・スマホなどで目や脳を酷使すると、次の日の目覚めが
辛かったりします。
そのため、就寝中に心身の修復作業をしている血・水・精が修復不足になり、めまいや貧血などの様々な不調に繋がる可能性があります。
下記の時間は血を修復して蓄える時間とも言われています。
23時~1時 胆
1時~3時 肝
その他にも2時間ごとに五臓六腑が担当している時間があります。
このことを「子牛流注(しごるちゅう)」と言います。
ここまで1日の養生を紹介してきました。
慌ただしい毎日で出来ることは少ないかもしれません。
でも、ほんの少ーーーしでも意識してもらえるだけで十分です。
小さく出来る範囲から始め、できた自分を褒めてあげてくださいね。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
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