地域ブランド開発【sato流 戦略実行講座㉒】
日本にはまだまだ世の中に知られていない素晴らしい特産物が沢山あります。これらをブランド化した地域ブランドというのは、工業品に比べるとブランド化しやすいのでお勧めです。
なぜかと言いますと、他にはない特徴的な地名であったり、その地域でしか採れないものであったりとオンリーワンのオンパレードだからです。これはブランド化の条件ですよね。
例えば、
下の漢字は何と読むのでしょうか?
そうです。『すくも』です。
では、どにあるのでしょうか?
高知県の南西部に位置し愛媛県と境を接しているところが宿毛市です。
ここの特産物『直七(なおしち)』をご存じでしょうか?
温暖な気候に恵まれた宿毛で、大切に育てられてきたのが直七です。
かんきつ類の中でも酸味がまろやかで、たっぷりと果汁を含んでいるのが特徴です。
その昔、魚屋の『直七』さんが魚にかけると美味しいと勧めたことから、この名前がつきました。
この「直七」は以前はあまり知られていませんでしたが、今では「直七」を使った加工食品が市場に沢山出回るようになりました。
この『直七』を使った商品群のブランド開発事例のご紹介です。
ブランド名は、『スクモーレ・ナオシチ』。(宿毛の直七という意味)
ただし、このブランドは2013年7月に発売しましたが、今確認しましたら、もう販売されていないようでした。残念。
個人的にはネーミングもロゴも大変気に入っていましたので、もう一度ここでブランドの勉強用にご紹介します。
ロゴは、緑〇で直七を表現したとても素敵なロゴです。しかもこの緑〇は上の段は右から3番目、下の段は左から3番目に位置しリズムが作られています。少し長くて読めないかもしれないということで、間にカタカナが入っています。腕のいいデザイナーさんですね。
商品は、『直七カクテル』など、「洋」の商品群に付けたブランド名でした。
酸っぱすぎず、フルーティでとても飲みやすいカクテルでした。(過去形)
地域ブランド開発のご参考になれば幸いです。