ポジショニング・コンセプト策定と身の丈経営について【sato流 マーケ・事業戦略講座➂】
理想像を描く。
右脳で「こんな感じ」とビジョンを思い描いたら、今度は左脳を使って戦略的にポジショニングとコンセプトを策定していきます。
コンセプト・ポジショニングにつきましては、【sato流マーケ講座Ⅰ⑨、⑩】をご参照ください。
ポイントは、自社にとって最高のポジショニングやコンセプトにすることです。時間がかかってもこの設計図通りを実現していきますので、遠慮なく理想像を描いてください。
身の丈にあった戦略を立てる
そして、
目指す理想像は常に頭の中に置いておきますが、常に身の丈に合ったマーケティング投資や人員配置を行っていきます。無理をするとひずみが生じますので、今できる範囲のことをしていきます。中長期計画として、マイルストーン(=遠い道のりの一里塚のように、中間の目標のこと)を置いていき、息切れしないように理想を実現していきます。
『組織は戦略に従う』(チャンドラー)、『戦略は組織に従う』(アンゾフ)という2人の命題がありますが、実際にはどちらかの考えに基づくというよりは、「組織と戦略をバランスよく組み合わせる」ようにして、中期戦略を立てています。
すでにインフラが整っていて、新規事業や新ブランドを立ち上げるという場合は少なく、最初の頃は社内インフラも出来ていないので、戦略に合うようなインフラ整備を行ったり、今いらっしゃる人財でできる範囲のことから進めていくような戦略を立てたりします。そして、必要なスキルを身に付けるためにスタッフ教育を行ったり、経験豊かな中途採用者を招き入れたりし、戦略と組織を釣り合わせながら、少しづつ事業やブランドを拡大していきます。