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エルメス大丸心斎橋店 視察【事業戦略分析➃】


 9月19日にオープンした『エルメス大丸心斎橋店』を視察してきました。

お店の感想


御堂筋に広く面した幅のあるお店です。3つの売り場から構成されています。エルメスのHPに沢山写真がありますが、無断転載禁止なのでご興味がある方はそちらをご覧ください。

 明るい店内で、開放的。やわらかい光のライトがとても心地よいです。デパートの中にある重厚感のあるお店とはちょっと違います。若年層へのターゲット拡大を狙ったそうです。11月オープンの心斎橋パルコ1階に出店ですので、11月には若い人たちであふれるのでしょう。

 3つの売り場コーナーがありますが、どれか突出しているわけではなく、全体が1つに溶けるくらいバランスが良いいです。

 道路側のガラスの店内側には、天井から変わった組紐が吊り下げられていますが、飛鳥時代に日本に伝わり、縁起の良いものとして江戸時代に発展したと言われる伝統的な日本の職人の技を採用したそうです。これもうまく溶けています。そして、オリジナル空間が出来上がっています。


エルメスの業績と、マーケティング戦略

 

 「2019年12月期で売上高68億ユーロ(1ユーロ=120円換算で、8,163億9,100万円)で引き続き過去最高。」とありました。「レザーグッズとアジアでの成長がけん引。」日本を除くアジア地域で18%増収、日本で8%増収なんですね。凄い!

前に書きました化粧品カテゴリー拡大といい、

大丸心斎橋店の若年層ターゲット拡大といい、マーケティング的にやるべきことをきちんとされていることが、結果となって表れているのだと思います。

エルメスの魅力


卓越した職人技と自由な創造性』と、エルメスのHPでは表現されていますが、この2つがとても魅力的です。エルメスの職人さんの手にかかれば、お品の原子のベクトルがきれいに揃うような感じです。お店の空間もベクトルが揃っているような凛とした感じがします。

新しい店舗スタイルで、多くの若い人たちが本物に触れて、感性を磨く機会が増えるのはいいですね。


日本の様々な職人様へ


そして、思ったのが、日本の様々な職人さんたちも、マーケティングの考えを取り入れると、世界に広がっていくと思います。良いビジネスクリエイターとの連携があればいいと思います。




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