ギリシャ エーゲ海 ミコノス島 デロス島 サントリーニ島
エーゲ海
見出し画像のちょっと変わった形の島がサントリーニ島である。ここは近くの島も含めて、大昔海底火山が大爆発を起こしてできたカルデラ地形になっている。円弧状のサントリーニ島はこの外輪山の一部である。中央の島、パレア・カメ二島では今も火山活動が見られる。
ギリシャではエーゲ海での火山の大爆発、島々の水没といったリアルな話だけが語りつがれていたわけではないのだろう。のちに古代ギリシャの哲学者プラトンは著書のなかで、大地震、大洪水によって一晩のうちに海中に没したという架空の都市国家の消滅について語っている。この話があまりにも人々の話のネタになりやすかったためか、現在にいたるまでさまざまな議論を呼び続けている。想像上の理想郷アトランティスは存在したのか、大西洋にその島はあったのか、その証拠は・・・。あ、ここで止めておこう、キリがない。
さて、地図画像には中央にエーゲ海の場所が表示されている。左の陸地はギリシャ、右はトルコ。下の海は地中海、右上は黒海。下の陸地はアフリカ大陸。
エーゲ海。左はギリシャ、右はトルコ。下の大きな島はクレタ島。
エーゲ海中部。このへんにある島々はまとめてキクラデス諸島。中央上にミコノス島、デロス島。中央下にサントリーニ島が見える。左半分の中央には、ミロのヴィーナスが見つかったミロス島。
上端にミコノス島、デロス島。そのずっと下にサントリーニ島。
衛星画像は2023年7月1日。左中央にミコノス島。
中央下にサントリーニ島。
ミコノス島
衛星画像は2023年7月1日。エーゲ海観光の入口といったらミコノス島だろう。アテネから多くの観光客を乗せたクルーズ船やフェリーがやってくる。世界中から観光客が、セレブが訪れるそうだ。画像からもおわかりのように島のいたるところに白い部分が見える。白塗りの建物が特徴的なエーゲ海の島だ。左下の島がデロス島。ズームイン。
エーゲ海に浮かぶ白い宝石、と呼ばれている。中央下にミコノス島国営空港。
参考衛星画像は2021年7月31日。上のほうに新港、中央の入り江が旧港。
まず旧港。ズームイン。
左半分中央に注目。
ミコノス島のシンボルともいわれる観光名所、カト・ミリの風車。海辺の丘に6基の古風な風車が立っている。昔は強い海風を受けて粉ひきに使われていた。うち一基は博物館になっていて内部を見学できる。
こちらは新港。大型クルーズ船、小型船、ボート、車の様子がよくわかる。
デロス島
衛星画像は2023年7月1日。ミコノス島から船で30分。世界遺産の無人島。ギリシャ神話によるとこの島で双子の、太陽の神アポロンと月の女神アルテミスが生まれた。紀元前2世紀には地中海最大の港湾都市として栄えた。ズームイン。
参考衛星画像は2021年7月31日。ズームイン。
デロス港。右上の建物はデロス考古学博物館。島に上陸したら周りに遺跡が広がっているという感じだね。
古代ギリシャにおいて聖地だったという。島の北側から遺跡を見ていこう。さまざまな神殿や住居跡が残されている。ヘレニズム文化の遺跡。右下に聖なる泉。
中央上端、聖なる泉と道をはさんで、ライオンのテラス。狛犬のようにライオンの像が並んでいる。
下の円形の施設は古代劇場。
キュントス山。ギリシャ神話では太陽神アポロンが生まれたところとされる。登山道が見えている。
サントリーニ島
衛星画像は2023年7月1日。ズームイン。
参考衛星画像は2022年9月11日。ズームイン。
イア地区。
建物は崖っぷちまで、なかには崖に横穴を掘ってへばりつくように建てられている。左下隅にはイアの古城。15世紀に建てられた古い城塞の跡で、ここから眺める夕日がきれいだ、絶景だと人気のスポット。夕方になると観光客が押し寄せてくるらしい。
真っ白な家々。その中には屋根に青いドームを備えた建物がある。それを撮影するポイントがあって、そこがまた観光客で賑わうらしい。
左下、中央寄りに2つのブルードームが見えるね。左下の隅にもう1つ見える。
フィラ地区。島の繁華街。標高差は200~300mある。その崖下に港、旧港がある。大きい船は接岸できないので、乗客は小型船に乗り移って港へ。
港からは急こう配のジグザグの道をたどって街へ。
これがまあ大変なので、ロバのタクシーが営業している。島では古くからロバは利用されてきた。ロバの背に揺られて坂道を登っていく。まともに歩いたらヘトヘトになるだろうね。
ということで、南のほうにできた新港には車道が通じている。
サントリーニ空港。
ギリシャ神話に登場する神々が信じられていた時代だ。そんな神の怒りに触れたらどんな神罰が待ち受けているのか。このままでは神罰を受けてこのアテネも滅亡するかもしれない、あのアトランティスのように。プラトンもある意味で必死だったんだな。
注記)
a.衛星画像は、欧州宇宙機関 ( European Space Agency : ESA ) が運用する EOブラウザからスクリーンショットしたものを使用しています。
b.地図画像・参考衛星画像は、Esri が運用する World Imagery Wayback からスクリーンショットしたものを使用しています。
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