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社会人の皆さん、”社会人”の説明できますか?

社会人の皆さん。
「社会人とは何でしょうか?」
これを聞いて、
迷いなく、気持ちよく
答えられる人はいますか?

今まで多くの学生、社会人、社長にこの質問をしてきましたが、正しく答えられる人はほぼいませんでした。もちろん社会人の切り分け方自体は色々ありますが、この回答は一つの答えだと思っています。

まず、大きく二つに分けることができます。
それは、学生と社会人です。
では、学生と社会人の違いはなんでしょうか?

それは、社会人とは、「自分の時間(=人生)を売る人」です。
学生はその反対で、「自分の時間にお金を払って学ぶ人」です。

学生時代は、社会人になった時に、社会に与える価値を磨くためにお金を払って学んでいる時代です。境目となる面接では、「自分自身はこれだけの価値があり、御社に貢献できる」と説明をし、会社に雇用契約を結ぶようプレゼンを行うわけです。

だから、「学生には責任がない。」と言われます。それもそのはず、学生は自分でお金を払って時間を使っています。出席が足りない、単位が取れないので卒業できないよ?と迫られることはありますが、基本的に登校することには責任がありません。あくまで自分の意思で学校に通っています。なので、出席しなくても責任を取らされることはないのです。

それに比べて社会人は自分の人生を切り売りしてお金をもらいます。
それが、正社員の雇用契約、パートタイマーの雇用契約で比較を行うとよりわかりやすくなります。
パートタイマーは会社から1時間あたりの業務を決められて、それを実行することでお給料をもらう仕組みです。
正社員は会社に1ヶ月あたりの時間を提供します。それに対して金銭や、研修、期待やチャンスという報酬を返す。という仕組みで契約を行なっています。そのため、週5の勤務が固定されていたり、業績に応じた賞与が提供されるという形になるのです。

これが理解できたら、応用として、社会人の皆さんに理解してほしいのは、
「出社している時間はすでに自分の所有物ではない。」
という認識です。当然自分が過ごす自分の時間ではあるのですが、所有権は会社にあると思ってください。それが芯に理解できると、セルフコントロールが圧倒的にしやすくなります。

ただ、気がつくと社会人の仲間入りをしている社会人の皆さんは、
社会人とはについて学ばず、社会人をやっています。社会人自体になるのは当たり前なので、社会人て何なんだろう。と考えることもありません。

そして、「自分の”人生・時間の価値”という見えないものを売っているばかりに、売っていることに気付かずに社会人をやってしまう。」という問題が発生します。

面接のアドバイスでは、あなたは自分を売っていると言われますが、
もっとわかりやすく言うと、
面接であなたが売っているのは、「あなたの時間です。」

では、このことが引き起こす問題とは何でしょうか。
それは、プライベートと社会人の切り分けができておらず、仕事で失敗した時に、「自分はダメな人間だ。」自分全てを否定してしまうと勘違いが起きてしまうことです。

例えば、みなさん、初めてのパン屋さんに行ったと考えてください。
初めて見るパンがたくさん並んでいて、どれも美味しそうです。
そこで、店員さんに、気になるパンを指差して、
「これはどんなパンなんですか?」
と聞いたとします。
店員さんが、「いやあ、うちのパンはほんと大したことないんで・・・。」
と言ったとしたら、みなさんパン買いますか?

買いませんよね。

では、みなさん面接を思い出してください。
「あなたの強みはなんですか?」と人事から質問されます。
「いや、僕は大したことなくて。」
なんて言ったら、不採用ですよね?

「強み複数教えてください。」と言われて、
2,3個しかない人採用しますか?不採用ですよね?

でも、みなさん、面接でもプライベートの
空気を読む、過小評価、アピール不足を前提に
面接に来てしまう人を本当にたくさん見ます。

つまり、
プライベートとビジネスでは求められていることが異なるのです。

プライベートでは、空気を読んで、相手に合わせて、
全員が楽しめる空気作りや他者への配慮、とても大切ですよね。
常日頃から、僕は!私は!なんてアピールしてくる人いたら、なかなか友達になりたくないですよね。

でも、ビジネスでは、聞かれた質問に適切に答えられるようにならないと、
聞いている相手は困ってしまいます。

結果、約20年の学生生活を経た学生たちは、
面接でもそのままプライベートをベースに物事を考えて面接に来てしまい、面接に強い苦手意識を持って面接を行なっていきます。

大事なことは、プライベートとビジネスで求められていることは異なるため、プライベートのあなたもビジネスのあなたも両方大切ということです。
ごちゃごちゃにしてしまい、仕事ができない、面接がうまくいかないから自分はダメな人間だ。と考えないように気をつけてください。

社会に出た途端、
過大評価は当然、過小評価もダメで、適正評価を求められます。
これは、社会人1年目という、全くの初心者のであるという自覚を持つことから修正が始まっていくかもしれません。

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