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HUNTER×HUNTER408話感想

先週に引き続き、H×Hの感想文です。
先週はこちら

今週は先週始まったモレナの「交渉ゲーム」が開始しましたが、興味深い情報が続出していて、これぞH×Hという感じでした。
こういう話があるだけで数年ファンは待てる、そんな一話だと思います。

そんな中まず一つ言わせてください。
モレナが可愛くなってきた。
今週のモレナはかなり表情豊かでした。
カードの内容によっては自分から折れるなど、対話が可能である様子や、ところどころの表情の優しさ(3p目などのモレナは言葉とは裏腹に目が優しいですね)が見られました。

追記:今回モレナが急に魅力的なキャラクターになったのは所謂「悪役の行動原理を明確に」というやつだ、という言及がそこかしこで見られてましたね。確かにこれはH×Hだけでなく汎少年漫画的なテクニックで、踏まえないと行けないポイントだと思います。

特徴的な会話を引くと

ボークセン「全然説明が足りない 納得を100とするなら今3くらいよ」
モレナ「あら…知りたがりなのね わかったわ」

p.4より

ここではボークセンの如何にもH×Hらしい感情の発露の仕方も好きですが、「知りたがり」という言葉のチョイスもいいですね。
ただ(裏社会で「知りたがり」はすぐ死んでしまうので)「あら」という読み方もできそうですが。

知りたがりのドリアンさん

今回の重要情報はやはり「謝肉祭」と「不敬罪」でしょう。
401話でカキン王家周りが出生の秘密を抱えたものばかりであろうことが示唆されていましたが、それの理由付けとして結構面白いと思います。
特に以下の一文

王族相手の避妊・堕胎・遺伝子鑑定等は王族の子孫繁栄に対する反逆・不敬行為として即刻死刑となる。

少年誌に載せていいのかよくわかりませんが正直超面白いです。カキン王家の核心の部分に触れてきたかという感じです。
単にモレナは実は本物ではなかった問題も大問題ですが、カキン王家のシステム、「カキンの大樹」とホイコーロがいうものも含めてですが、このあたりが一番気になってくるところです。

また特質系の説明のくだり、まずドッグマンが強すぎる。能力の系統を知るだけでも戦いでは相当有利になる、というのはヨークシン編位からたびたび説明されている本作の超重要ポイントです。
なんでこいつはわざわざ目立つ格好を…?
お前がモレナの部下でモレナの能力と一番クリティカルに噛み合ってるんだからもっと忍んでくれ。

作中最高クラスの諜報の能力者が犬でいいのかよ

また特質系の割合の話も逆にリアルですね。3000人に一人といえば日本に3500人くらい居る計算です。
全然関係ないですが苗字由来netによると沼野性の日本人くらいの珍しさのようです。
よくわかりませんね。
特質系が全系統修められるのはやっぱりめちゃくちゃ強いです。
クラピカは完全な特質系能力者じゃないばっかりに寿命を削って戦っていますが、モレナのような新しいシステムを作るような能力すら実は可能というのはOPすぎる気もします。
クラピカの「5本の鎖で戦う」能力が一人で多くの状況に対処することを目的としているのとは正反対ですね。クラピカの孤独が能力にかなり反映されている様子が逆に浮き彫りになる気がします。

また今回のラスト、「特殊戒厳令」が出ました。これはどういう意味なんでしょうか。この用語は38巻でもう出ていて、

国家的危機発生時の軍部による暫定的な三権の保護掌握と実行

と説明されています。「国家的危機」とはなんでしょうか。
前話とのつながりを普通に読めばハルケンブルグとベンジャミンの間に何かあった、ということだと考えられます。
そうだとするとかなり継承戦も終わりの目処がついてきた気もしますね。

追記:この点は考察界隈で相当話題になっているのを観測していますが、私のスタンスは徹頭徹尾目の前の話で言える感想やキャラクターの魅力が全てであって先の展開を知りたいわけではないので面白いなと言う程度に留めておきます。

次回以降はかなり話が動いてきそうです。前話で全く話が動かなかったのでちょっと心配だったのですが、単行本になってこの2話を一気読みすれば結構感想も変わってくるかなと思います。2話合わせて1つの新しい軸を提示してきた感じで、次回もゲームが続いてくれるのを期待します。

余談ですが、正反対な君と僕が完結しました。
昔ちょっと書いたことあるんですけど、語りたいことがたくさんあるのであのnoteは追記或いは書き直します。

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