自由進度学習で何が起こる⁉️〜リアルな実践で見えた気づきと課題〜
前回こちらの記事で,自由進度学習の再現性ついて書きました。
「再現性はない‼️けれど,自由進度学習に挑戦した方がいい‼️」
これがリアルな実践を通してたどり着いた結論です。
今回は,自由進度学習の実践の簡単なシェアと
なぜ,挑戦してみた方がいいのかをお話ししていきます‼️
🟧実践の概要等
【単元】5年算数 面積
児童生生徒が理解度に合わせて学習速度を調整したり,順序や方法を選択することで,個別最適かつ協働的で効果的な学習の実現を目指す。
以下の理由で本単元を選択し,
スピード・場所・学習方法の選択できる環境を整え,
学びのナビゲーションを用いて単元のゴールと学習内容を共有し,
スタディ・ログ(学びの記録)を活用して自分の学習を振り返りながら取り組んだ。
🟧結果の分析
楽しく学習できた児童が9割を占めたが,学習の深まりを感じたかどうかの質問に対して,深まったと回答した割合は6割という結果になった。
実践の肌感覚として,まだまだ「自由」だったから「楽しい」と表面的に捉えている児童がまだ多いと感じた。
どのような児童が自由進度学習を前向きに捉えたのかを分析すると,以下のような傾向が見られた。
興味深かったのは,前向き・後ろ向きのどちらにも
「一斉授業の方が,簡単で楽(らく)だから」という意見があったこと。
中間層の児童に後ろ向きな意見が比較的多かったということ。
得意でよくわかる児童は自分のスピードでどんどん進めるので,前向きな意見になることは想像しやすいところではあるが,算数が苦手でなかなか理解に時間を要する児童も,ほとんどが前向きな意見を持っていた。
一斉授業の中で
学校の先生がいつも「何とかしたい」と気にしている児童にとっては,
わからなかったらすぐに友達や先生に聞いたり,一緒に考えたりできる
環境はとても効果的だったと言える。
一方で,後ろ向きな意見が比較的に多かったのは,中間層であった。
ここに当たる児童は一斉授業の中では,先生の話を静かに聞いてノートもある程度取っているイメージがあるかと思われるが,自由進度学習においては進め方などに迷うと立ち止まってしまったり,学習に対して意欲がわかなかったりしたようであった。
以上,簡単な実践結果でした。
なぜ,挑戦した方がいいと言えるの⁉️
学級の状態や子どもたちによって雰囲気は大きく変わる
自由進度学習の再現性はかなり低いと言わざるを得ません。
学級の様子,指導者の力量,子どもたちのタイプといった変数が多いため,必然的にそうなるのは仕方がないことです。
それでも,挑戦すべき理由は・・・
教師自身のマインドチェンジが起こるから
子どもたちが学習の中で「自己選択・自己調整」を重ねていくためには,
まずは先生自身のマインドチェンジが必要だからです。
そして,重要なのは
「マインドチェンジ→アクション」ではなく
「アクション→マインドチェンジ」であることです。
自由進度学習に挑戦してみることで,これまで見えていなかった子どもの側面が見えます。もちろん,良い部分も悪い部分の両側面。
そして,授業や教材について考える時間が確実に増えます。
そうなることで,確実にその後の考え方や行動が変わっていきます。
🟧エンディング✨
いかがでしたでしょうか⁉️挑戦してみようかな・・・そう思っても,やはり
上手くいかないかもしれない・・・
失敗したらどうしよう・・・
周りの先生に何か言われそう・・・
不安になるのも,とてもわかります。
でも,始めから完璧なことなんてできっこないですよね😆
実際に私の今回の実践ですが,学校全体や学年で取り組んだわけではありません。ですが,実際に「やる」ことはできました。
その中で数多くの失敗や改善点が見えてきたのです。
この記事の目的は,自由進度学習の成果をお伝えすることではなく,
読んでくださった方が実際に「やってみよう」と思えることです。
不安を乗り越えて実践しなければ見えないもの・感じられないものがあります。自由進度学習に限ったことではなく,この記事が新たな挑戦のきっかけになることを願っています‼️
より具体的な実践内容や分析を知りたい方は,
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