尿膜管遺残症の入院日記①(起床~昼編)
MAE×OKI
前回、尿膜管遺残症になった話をしたが入院生活についてあまり語ってなかったので書いておくことにした。(黙っておくつもりとはなんだったのか)
ちなみに私は過去に骨折等もしたことがなく、全く入院経験がない人生だったのでちょっとした異文化体験として楽しむ面もあった。
あたりまえだが入院は楽しい面だけではなく、『手術』という単語から想像も容易い超絶苦しい日もある。
結果を先に書いてしまうが楽しい面もあるが正直なところ『入院+手術』はもう二度としたくない。
うちの父親も高齢なわりになかなか病院に行きたがらないので、家族の一人としては結構困るのだが今では気持ちが痛いほどわかる。
私が尿膜管遺残症に罹ったのは、不必要に臍をいじったり、不摂生や過剰なストレスを貯めてなったわけではない(と思う)ので防ぎようがなかった運命のいたずらのようなものだが、健康のありがたみを噛みしめるというか今後も健康第一で生きるという思いを込めて今回は書く。
入院中の日々のローテーション(平常時)
『6:30 起床時間』
検温と酸素濃度と血圧測定を行い、その後30分間の抗生剤の点滴。
30分点滴(体が冷える)しながら二度寝する。
しばらくすると洗面所から歯を磨くオジさん達の「オ"ヴェ"!!」の大合唱タイムが始まるので耳栓は必須アイテムである。
ここでお風呂の時間を自ら看護師に申し出ないとその日は風呂に入れないので忘れずに申告しておく。ちなみに尿膜管遺残症の患者はお風呂にはなるべく最後の方に入ってほしいようで私の病棟では17:00あたりに設定される。
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『7:30 朝食』
朝から米が一膳分出るので普段から朝食にお米を食べない人なので結構苦しい。
おかずも味のパンチと量が控えめなので朝から白米とのガチンコバトルが楽しめる。(楽しくない)
病院食は一般的に美味しくないと言われてるが味よりも米の量とおかずのバランスの悪さが個人的には気になるところ。
ちなみに私は牛乳を飲めるがお腹を下しやすいのでヨーグルトに変えてもらった。男性に多いリクエストらしい。
『おとなのふりかけ』は白米とのガチンコバトルでメリケンサックを隠し持つくらい強力な武器と化すので持ち込まない手はない。なお持ち込み忘れても病院の売店でひっそりと売られているところに確かな需要を感じる。
もし売店で売られていなければ病棟内で『おとなのふりかけ』一袋に1000円の値段が付けられても買い手はつくだろう。果てには『おとなのふりかけ』が手に入らない経済的弱者達によりティッシュやチラシの欠片で作られた『非合法版おとなのふりかけ』が密造されるのも時間の問題だ。
ちなみに入院生活における『私のおとなのふりかけtearランク』は以下を参照してください。
入院一週間後くらいに知ったことだが実は朝食は米をパンに変更できるらしいので即パンに変更してもらった。
パンはしっかり個包装されており、ちょっとだけ温かくて普通に美味い。
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『8:30 主治医による検診』
基本的には一日一度しかない主治医による検診。
臍の痛みや具合を聞いたり今後の手術等の予定を立てるのだが、トイレ等でこの時間にベットに居ないとパス扱いとなり次の日まで検診なし。寝てても起こされなかった。
尿膜管遺残症は日々容態の変化が大きい病気ではないので他の患者よりは扱いは軽めなのは仕方ないところ。
医師による検診は「8:30」きっかりに来るわけではないので、朝食から1時間程度の暇を持て余すことになる。
その間は持ち込んだゲーミングノートPCで今まで聞き逃していた分のラジオ番組の「ハライチのターン」を聞きながら「Vampire Survivors」をプレイしつつ検診を待つのが日課となっていたので、私の病室のカーテンを開ける医師や看護師は「朝っぱらからゲームしてる子供部屋おじさんの親の気持ち」を疑似体験できたと思う。
いつの日かある看護師が「さそびさんはパソコンにお詳しいんですか?」的な話題を振ってくれたが、正直そんな気の使い方をしなくてもいいと思う。
いや、しないでくれ。悲しくなるから。私はただのゲームおじさんだよ。
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『9:00 ~ 12:00 暇(スーパーゲーミングタイム)』
ここからお昼までやる事は無し。
医療従事者の皆さんが日夜の介護、看病に身を尽くしてくれているおかげで私のような病人が生かされているという感謝してもしきれない思いを持ちつつ「Far Cry 3」の世界で海賊共を見つけ次第全員撃ち殺す。
(時には背後からナイフで刺し殺す or 4輪バイクで轢き殺す)
「 Far Cry 」は4と5もプレイしたが、やはり「3」は別格だ。
ゲームのロケーションも南国が舞台となっているので夏になるとやりたくなる(マリオサンシャインでも代用可とする)。
「Far Cry 3」はFPSのような暴力性を持つゲームに対して暗喩や皮肉を込めたストーリーとなっているのが特徴的だがプレイヤーの分身である主人公の「ジェイソン・ブロディ」が非常事態の世界で殺戮に喜びを見出してしまう心の変わりゆく様や、残虐非道100点満点の悪役「バース」の圧倒的存在感。
ジェイソンは一緒に捕まってしまった恋人や友人達を助けることに成功するが、助けてもらった彼女らは感謝しつつも戦い(人殺し)を求めるジェイソンから距離を置こうするストーリーが魅力的。
発売が2013年なのでゲームとしてはビジュアルなどでやや古めに感じてしまうかもしれないが中身は慣れてくればサクサク進むFPSでありつつ「ゲーマーの本質」をテーマに迫ってくるので「我こそは逃げも隠れもせぬ一騎当千のゲーマーであるぞ~!」という武闘派ゲーマーにオススメしたい。(ここまでオタク早口)
看護師の方にはあんまり内容を見られたくないゲームである。
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『12:00 昼食』
例によって白米モリモリ。
うっかり午前中に寝てしまうと朝食後すぐにまた白米とガチることになる。
朝飯よりはおかずの味が濃いのが救い。
たまにうどんが出る(ぶっかけスタイル)
全ベットには個人用にテレビも付属していたが有料テレビカード式なので私は使用してなかった。
私以外のテレビを見ている人の9割は「ヒルナンデス!」を観ている。
ナンちゃんの快進撃はまだまだ続きそう。
ちなみに私がご飯を食べているときはツイッチでハースストーンのラダーかアリーナ配信(引退済みなのでカードの効果をほとんど理解してない)か、youtubeでカワノ氏やときどチャンネルなどスト5プロが作った動画を見ながらご飯を食べていた。
しかし、スト5の動画は病院で見てもプレイできないストレスが溜まってくるので後半週からはあまり見なくなる。
代わりにガンダムEXVS2クロスブーストのシャッフル生配信をyoutubeで開き、相方の覚醒タイミングに文句を垂れてる人を観ながら「ガンダム界隈はいつの時代も変わらないねぇ~」と謎の安心感を得ながらご飯を食べていた。
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『13:30 昼の検温と抗生剤点滴』
朝と同じく検温と酸素濃度と血圧測定を行い、その後30分間の抗生剤点滴。
お昼は看護師さんは忙しいので点滴30分が終わって外してもらうためにナースコールを押してもなかなか来ない。
長い時には呼んでから30分くらいは来ないが再度ナースコール押すと「めんどくせー患者」の判を押されかねないので決して押さない。
看護師さんが来ない間はベッドで横になりながらスマホのU-NEXTでアニメ「SPY×FAMILY」を視聴する。
SPY×FAMILYは普通に面白いのだが、制作側の「絶対今季アニメの覇権取ったるぞ」という覇気がスゴい。とても経済の波動を感じる。あれはアニメ界の広瀬すずだ。失敗は許されない。
制作の裏で普段アニメに無関心なお偉いさんがSPY×FAMILYで目指せ鬼滅越え~!とか言ってそうでスタッフがかわいそうだなとか妄想する。もう十分面白いんだからいいじゃないの~、と慰めたい。あまりにも暇すぎる妄想。
ということで今回はこの辺で〆
続きはまた次回
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