会社の飲み会がわかんねぇ
来たる年末、会社の忘年会がある。
熱心な読者の方はすでに察しているかもしれないが、私は職場では必要最低限の業務連絡しか取らないタイプだ。そのため、少し浮いた存在であることは否めない。
もし社内で「キリコ・キュービィー選手権」が開催されたら、間違いなく優勝候補に選ばれる自信がある。
この命、金30億ギルダンなり。最も高価なワンマンアーミー。
次回、「レッドショルダー」。さそび、危険に向かうが本能か?
なんてボトムズごっこはこの辺にしておこう。
少し自惚れた話になるが、扱いづらい社員である自覚はある。
その代わり、余計なコミュニケーションを取らず、与えられた業務を確実にこなしているので、時間対業務量という意味では効率の良い部類に入る。
結果、数字上の評価はそこそこ高いことが多い。そういった背景もあり、これまで会社の飲み会や交流会をほとんど回避してやってこられた。
もちろん、これは運が良かっただけだ。
仮に「社員同士の輪」やコミュニケーションを重視する上司だったら、私の立場はもっと厳しいものになっていたはずだ。それでも、私の性質を理解し評価してくれる上司に恵まれてきたのはありがたいことだと思う。
今回もいつも通り「すみません、予定がありまして」とスッとドロンするつもりだった。だが、どうやら私を高く評価してくれていた部長が、今年で定年を迎えるらしい。それを聞いた瞬間、直感が「今回は出席したほうがいい」と告げる。
普段から、仕事の転職や部署異動などは直感を重視してきたが、それが悪い結果に繋がったことはほとんどない。というわけで、今回は参加するつもりだ。
ただ、問題は「会社の飲み会でどう過ごせばいいか全然わからない」ことだ。
会社で話さないような会話以上~友達同士でする会話未満の話題をすればいいのだろうが、私は酔いやすい上に建前の会話が続けられない。結果として、つい余計なことを言ってしまいそうで不安だ。
例えば、前職の忘年会ではこんなことがあった。別部署の厳しい女上司から「ロックバンドのイエスを知ってる?」と話を振られたので、「知ってますよ、Roundaboutですよね」と答えた。すると、「どうせジョジョでしょ!?」となぜか少しキレ気味に返され、今でも納得がいっていない。
たしかに知ったかぶりっぽい言い方をしてしまったのかもしれないが、酔っている状態で適切な距離感の受け答えなんて無理だって。
スト6だって、3杯くらい飲んだら飛びとインパクトの二択で勝負が決まる。人間なんてそんなものだ。
さらに、学生時代の知り合い同士での飲み会で行った「妖刀舐め選手権」の記憶も強く残っている。選手権といっても、自分の箸を妖刀のようになめるだけの遊びだ。
見た目とテーブルマナー的には最低だが、遊びとしては最高だ。
会社の忘年会では絶対にやらない。今のうちから心に決める。
もし部長が「妖刀舐め選手権やるぞ!」と言ったら別だ。
もし私が部長になったら、その時の「妖刀舐め選手権」は全員参加だ。
各自、練習しておくように。
完