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”ハッピー・ハロウィン”だぁ?
ここ二日ほど家でゲーム三昧だったので、少し遠くにある唐揚げ定食屋にお昼ご飯を買いに行くついでに散歩をした。
少し前にブタクサ花粉でひどい目にあったので、今日はサングラスをかけて歩く。だいぶ足の筋肉が固まっているようで、少し歩いただけで筋肉がほぐれていく感覚がある。
川沿いを歩いていると、小学生の女の子が反対側からやってきて、私の前を歩く形になった。
少女は黒い服に黒いスカート、大きな紫色のリボンを身につけている。そのリボンからは紫色の付け毛(エクステかな?)が垂れていて、黒い髪と一緒に三つ編みに結んでいる。小学生にしてはずいぶんおしゃれだ。
そのリボンの少女は、私の少し前を歩いているのだが、何度かちらっちらっと私の方を振り返る。何もやましいことはないので気にしなければいいのだが、さすがに不審に思われているようで、いい気はしない。
よく見ると、少女の顔には黒いマジックのようなものでドラえもんのような「ヒゲ」が頬に三本書かれていた。そういえば、もうハロウィンが近いのだろうか? ハロウィンの定義を詳しく知らないので、いつからいつまでが仮装を楽しむ時期なのか私にはわからない。
とにかく、不審者と思われて防犯ブザーでも鳴らされたらたまらないので、反対側の川沿いの通路に移動する。
反対側の通路を歩いていると、今度は前方から赤い帽子をかぶった小学生がこっちに向かってくる。帽子には大きな目がついているので、どうやら「マリオオデッセイ」のコスプレらしい。
オデッセイは私もSwitchと同時に購入したが、もう帽子くんの名前は憶えていない。というより、この帽子と会話するシステムに「まんまマリオサンシャインのポンプじゃん」と思っていた。個人的には帽子よりもポンプの方が思い入れがある。
そんなマリオコスプレの坊やは、少し駆け足でこちらに向かってきたのだが、私の少し前で減速し、ちらっと私を見てからまた駆け足で去っていった。
自分に何かがついているとか、ボロボロの格好をしているわけではないはずなのだが、どうやら何か警戒されているようだ。今思い返してもまったく見当がつかないので、シンプルに警戒されていたのだろう。
たしかに、サングラス姿が威圧感を与えたのかもしれない。でも、さすがに子どもとはいえ、仮装姿に警戒されるのはなんだか癪にさわる。
本気で仮装してビビらせてやろうか? 『フィフス・エレメント』の青いオペラ歌手みたいな格好をして、超高音で歌いながら走って追いかけてやろうか? あんまり、大人をなめるなよ。
完
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