知ろうとすることの大切さ🇲🇲ミャンマーについて
最近毎日報道されているミャンマーについてですが、
全体像と現地の問題についてまとめてみました。
経緯
・昨年11月民主主義を主張するアウン・サン・スーチーが選挙で大勝
・軍がこの選挙の不正を主張(証拠は出ず)※1
・2月1日に軍が国家の権力を掌握したと宣言
何が起きているか(国際的に)
・中国は現代のシルクロードと呼ばれる「一帯一路」を推進。
自国を中心にした巨大経済圏をつくるためにミャンマーは重要!
ミャンマーと仲良くできるとインド洋に繋がり、中東などとの交易もしやすくなる!(下の地図参照)
・経済制裁を強めると、ミャンマーが中国に頼ることになる。
アメリカがこうなることを警戒する。
何が起きるか(現地の人々にフォーカスを当てて)
・ミャンマー国軍はロヒンギャと呼ばれるイスラム教の少数民族に対する大量虐殺の疑いがある※2
軍による長期的な支配が続くと、
ミャンマー国民として国から認められていないロヒンギャに対するさらなる弾圧が懸念される。
これが簡単な流れです。
それぞれ下に引用を示していますが、情報はさまざまな側面から受け取ろうとする必要があると思います。この意識が「情報リテラシー」と呼ばれます。
国際的なニュースに隠れていること
各国の思惑があり、それに振り回されて
現地では社会的に弱い立場にいる人々が被害を被っている。
日本に住んでいる僕達一人一人にできることは少ない。
でもだからこそ
💡「知ろうとすること」が大切
だと思っています。多くの人が知ろうとすれば、本当に被害を受けている人々に光が当たる。
そうなるように少しでも行動を起こすことが世界の平和の一歩だと思っています。
※1
国軍はクーデターを起こす少し前、昨年11月8日の総選挙で800万件以上の不正行為があったことが
判明したと発表した。
この選挙では、アウンサンスーチー国家顧問(75)率いる国民民主連盟(NLD)が、議席の8割以上
を獲得する圧勝を収めた。
「民主的な総選挙の有権者名簿をめぐって、ひどい不正があった」。国家権力を掌握した
ミンアウンフライン国軍総司令官は、テレビ演説でそう述べた。選挙管理委員会はそのことを
明らかにしなかったと、国軍は主張している。
有権者名簿に重大な誤りがあった可能性は、独立した選挙監視団も認めている。ただ、選挙で実際に不正が行われたことを示す証拠は、これまで示されていない。
選管も、国軍の主張を支える証拠はまったく存在しないと反論している。
※2
2017年初め、ミャンマーには100万人のロヒンギャがいた。その大半は、西部ラカイン州に住んで
いた。
しかしミャンマーはロヒンギャを不法移民と見なし、市民権を与えていない。
ロヒンギャは長い間迫害されていたが、2017年にはミャンマー軍がラカイン州で大規模な軍事作戦
を開始した。
ガンビアがICJに提出した訴状によると、ミャンマー軍は2016年10月から2017年8月にかけ、
ロヒンギャに対する「広範囲かつ組織的な一掃作戦」を実施したとされる。
略
アウンサンスーチー氏は、ロヒンギャに対する軍事作戦が始まる以前の2016年4月から、
ミャンマーの実質的な指導者になった。
軍部に対する直接の権限はないものの、国連の調査団はアウンサンスーチー氏が軍事作戦に
「共謀していた」とみている。
引用
※1 https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-55945494
※2 https://www.bbc.com/japanese/50738593