もはや制御不能【形容詞】automatic(Amaranthe / Automatic)
宇多田ヒカルさんの Automatic を初めて聞いた時、
ラブソングにこのタイトルを持ってきたことに衝撃を受けた覚えがあります。
当時(今も?)オートマチックといえば、
オートマ車とか全自動洗濯機とか、
「便利だけど機械的で融通の効かないもの」
というイメージがあったと思います。
それをラブソングに持ってきて、
しかも特大ヒットさせて、
なおかつまだ15歳とは…
そして、こういう英単語の使い方は、
ふつうの日本人にはなかなかできないと思います。
で、今回取り上げるのは宇多田さんではなくて、
スウェーデンのメタルコアバンド
Amaranthe の Automatic(2011) です。
ボーカルは男女2人のクリーンボイス+グロウルの3人体制。
詩の内容は、どうやら3人の語り手の掛け合いではなく、
あるひとりの語り手の心情を3人で歌っているようです。
テーマは自然な感情の発露と個性の全肯定。
「これが私よ!文句ある?」という青少年の主張です。
「すみません、文句ないです…」と、
引き下がらざるを得ない押し出しの強さ。
感情の暴発でもはや制御不能、
それが Automatic なのです。