
辛酸なめ子と『素敵なあの人』
スーパーで買い物中、ふと「辛酸なめ子」というフレーズが視界に入った。
二度見して、よく見てみると、雑誌『素敵なあの人』だった。
辛酸なめ子
素敵なあの人
たしかに字面がちょっと似ている。「酸」と「敵」とか、「め」と「あ」とか。真ん中らへんに「な」があるとか。
そして、野菜売り場にさしかかっていたからだろうか、またふと、もしかして「辛酸なめ子」というペンネームは「新鮮なめこ」とかかってるんじゃないか、と思った。
とりあえずウィキペディアにはそのことについては書かれていなかったから、私の気のせいかもしれない。
ところで、昔ナンシー関さんが、「黒木瞳」(五木寛之命名)や「吉幾三」は、なにげにダジャレネームなんじゃないか、と言っていた。「漫☆画太郎」みたいなものだ。
私は「辛酸なめ子」は現代ダジャレネーム会の頂点に君臨しているのではないか、と密かに考えている。次点は「山崎ナオコーラ」だ。
そういうわけで、著作はほとんど拝読したことがないにも関わらず、普段から私の心のどこかには辛酸なめ子さんがいるがゆえに、「素敵なあの人」が「辛酸なめ子」に見えてしまったのだろう。
そして、私も自分用にダジャレネームがほしい、と思った。
越井泰造とか。毛根無以蔵とか。