ウナギーヌとザシキーヌ【日本語】胴長犬(柳美里『JR上野駅公園口』)
久しぶりに見た。昔、そんな言葉があった。
この小説の中でも、「そうだ、コタはダックスフントという種類だった」という一説がある。2つの呼び方が混在していた時代があったと思う。
いまはもう、まず聞かない。
こういう見たまんま、という和語のネーミングは、ちゃんと継承されてほしい。
そういえば、今はもう「座敷犬」も言わないようで、「室内犬」でないと通じないと聞く。家に座敷がないからか。
「ウナギイヌ」もそうだが、「ウナギーヌ」とか「ザシキーヌ」とかいう響きは、そこはかとなく優雅で好きなんだけどな。
ふとバカリズムのフリップ芸の名作「トツギーノ」を思い出したりもした。