ダンナと仲良く腕組んで道横切ってんのはオマエだろう【他動詞】floor(ダン・ブラウン『ダ・ヴィンチ・コード』, B'z / Liar! Liar!)
殺人の容疑をかけられた主人公ラングトンを、協力者のソフィが車で米大使館に送り届けようとしている場面。
英辞郎によると、floor には他動詞として、「4.〔アクセルを〕床まで踏み込む」という意味があるそうだ。
「アクセルを床まで踏み込む」という意味で「床」を動詞として使うという発想は、日本人にはなかなか出てこない。
accelerator を動詞として使うと長いから面倒だというのはわかるが、だったら pedal を動詞として使えばよさそうなものだが、これは自転車などのペダルをこぐとき専用らしい。融通がきかないなあ。
また、この小説では「車のスピードを上げる」という意味で他自動詞 gun もよく使われる。これもどっちかというと bullet のほうがよさそうだが、こちらは自動詞で「〔音楽CD・曲などが〕ヒットチャートを急上昇する」と他動詞で「〔ラジオボタンに〕黒丸を付ける」という意味らしい。なんでやねん。
というわけで唐突だが、B'zの名曲『Liar! Liar!』の歌詞「つっこんじゃうぞ アクセルべったり踏んで」は、Flooring the accelerator, gun my car into you ということになろうか。
でもどうしても先にフローリングが思い浮かんでしまうのだがな。
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