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SLE発症の前兆、そして入院

今回は、私がSLE(全身性エリテマトーデス)を発症する前兆と、その後の経緯についてお話しします。



異変

振り返ると、SLEの兆候が現れたのは中学3年生になった直後のことです。
当時、私は中学1・2年の間、不登校でしたが、高校受験を控えていたため、いじめや不登校を乗り越えて、ある意味使命感を持って学校に通い続けていました。その頃から身体のだるさを感じることはありました。

ある日の下校途中、急に強い吐き気に襲われ、その場で嘔吐してしまったのです。「何かおかしいな」と感じましたが、不登校から復帰して間もないころだったため、頑張りすぎやただの疲労だろうと深く考えませんでした。

次に異変を感じたのは、トイレで尿が泡立つようになったことと、学校の健康診断で尿に異常が見つかった時です。
その際も、「そのうち病院に行けばいいや」と軽く考えていました。

まだ若い自分が重い病気にかかるなんて、想像もしていなかったのです。

体調の悪化

それから数日後、授業中に再び吐き気を感じ、トイレで嘔吐しました。保健室で体温を測ると38℃の発熱があり、親に迎えに来てもらい早退。
近所のかかりつけの病院で尿検査と血液検査を受けたところ、尿がコーラのように黒く変色しており、血小板の数も極めて少ないことが判明したのです。
医師からは「すぐに大きな病院で精密検査を受けるように」と言われ、紹介状をもらいました。
 
地元の大きな病院でさらに詳しい検査を受けた結果、「ネフローゼ症候群」の可能性が示されました。
ネフローゼ症候群は、腎臓のフィルター機能が低下し、尿中に大量のタンパク質が漏れ出してしまう病気です。これにより、体にむくみが生じ、重症化すると腎機能に深刻な影響を与えることがあります。
 
この診断を受け、すぐに入院することになりました。当初は「2〜3週間の入院で済むだろう」と言われていましたが、一向に症状がよくならず、腎生検ができる少し遠方の大きな病院に転院することに。
そして腎生検の結果、SLEという難病であることが判明し、最終的には約1年間の入院生活を送ることになったのです。

伝えたいこと

この経験を通じて強く感じたことは、「体に異変を感じたら、すぐに病院で診てもらうべきだ」ということです。

私の場合、異変を感じながらも「疲れ」や「一時的なものだろう」と軽視していたため、結果的に重い病気の発見が遅れてしまいました。

もしもう少し早く病院に行っていれば、1年間も入院せずに済んだかもしれません。


病気に年齢は関係ありません。
体調に違和感を感じたら、迷わず医師の診断を受けることをおすすめします。特に、普段と違う症状が続いたり、悪化する場合は、早めに専門家に相談することも大切です。

健康は何よりも大切なものですから。
 
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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