ステロイドや免疫抑制剤が『歯』に与える影響
私は小学生のころ、虫歯になることが多く、親から「歯を大切にしなさい」と言われ続けていました。
虫歯で神経を抜いた時の痛みが忘れられず、それ以来、毎日欠かさず歯磨きをし、半年に一度は歯医者に通うようになったのです。
ところが、2年ほど前、歯医者に行くと「歯周病が進行し、歯茎が下がってきている」と診断され、大変驚きました。
歯磨きをきちんとしているのに、なぜ歯周病が進行するのか?その理由を調べたところ、私が服用しているステロイドや免疫抑制剤が関係していることが分かりました。
今回は、ステロイドや免疫抑制剤が歯にどのような影響を与えるかについてお話しします。
歯に与える影響
ステロイドや免疫抑制剤は、私のようなSLE(全身性エリテマトーデス)等の自己免疫疾患を抱える人々に欠かせない薬です。
では、これらの薬が歯にどのような影響を与えるのか、下記のサイトから引用します。
また、抜歯や外科治療後にも注意が必要のようです。
このように、これらの薬は免疫反応を抑えることで炎症を抑えますが、その副作用として免疫力が低下し、感染症にかかりやすくなります。
そして、この影響は歯にも及び、特に歯周病や虫歯のリスクを高める要因となっているのです。
ステロイドには骨粗鬆症や体重増加、緑内障・白内障などの副作用は多くの人に知られていますが、歯に対する影響については意外と認識されていないように感じます。
実際、インターネットで「ステロイド 副作用」と検索しても、歯に関する情報を書いたページは少なく、「ステロイド 副作用 歯」と具体的に検索して初めて情報がトップに表示されます。
日常生活での対策
私の場合、医師からの指導を受けて、以下の習慣を続けています:
毎日の歯磨きはもちろん、歯医者から処方されたうがい薬を使用して口内を清潔に保つ。
月に一度は歯医者に通い、歯周病の予防や治療を継続する。
担当医師に服用中の薬の影響について相談し、適切な対応を取る。
こうした習慣を取り入れることで、薬の影響を軽減し、歯の健康を守る努力をしています。
歯を守るためにできること
ステロイドや免疫抑制剤を長期間服用している方にとって、歯の健康を保つためのケアは非常に重要です。
医師の指示に従い、歯磨きやうがい薬の使用、定期的な歯科検診、予防措置を徹底するなど、歯周病や虫歯の進行を未然に防ぐためには、自覚症状がなくても継続的なメンテナンスが欠かせません。
まとめ
ステロイドや免疫抑制剤の服用に伴う歯への影響は、知られにくい副作用の一つであると思います。だからこそ、少しでも早期に予防を始めることが大切です。
この記事が、ステロイドや免疫抑制剤の服用している方への歯の健康を守るためのヒントとなれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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