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難病患者の私が経験した“痛かったこと”ベスト5
私は難病を抱えており、透析や移植手術など、20代後半にして多くの医療的な経験をしてきたと思います。
生きていれば誰しも痛い思いをすることがあります。でも、難病を抱える私にとって、それは特別な意味を持っています。
今回は、そんな私がこれまでに経験した「痛かったこと」をランキング形式でご紹介します。
第5位:透析の針をシャントに刺した時
透析で使用する針は非常に太く、シャント(透析のために血液を取り出す血管)に針を刺す際には、採血や注射とは比べものにならない痛みを伴う場合があります。
そのため、透析の1時間前に麻酔テープを貼って準備をします。この麻酔がしっかり効いている場合はほとんど痛みを感じませんが、効きが悪い日は針が刺さる瞬間に思わず歯を食いしばるほどの痛みが伴います。そのため、針を刺す瞬間は毎回緊張していました。
この経験を重ねたからか、普段の採血や注射ではほとんど痛みを感じなくなりました。
透析やシャントについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
第4位:耳に箸を突っ込まれた時
これは、保育園に通っていた頃の出来事です。
給食の時間、隣に座っていた子が、ふざけて私の耳に箸を突っ込んだのです。その瞬間、鋭い痛みが走り、倒れ込むほどでした。すぐに病院に連れていかれ、幸い後遺症は残りませんでしたが、今でもそのときの恐怖と痛みを思い出すことがあります。
この出来事がきっかけで、今でも耳に綿棒などを入れることが苦手です。
第3位:首にカテーテルを作る時
私は急性腎不全により、急遽透析を始めることになったため、シャントがまだ作られておらず、首にカテーテルを挿入して透析を行う必要がありました。
このカテーテルを挿入する際の痛みは相当なものでした。局所麻酔のため、カテーテルを入れる痛み自体はないのですが、首の奥深くまでカテーテルを挿入していく感覚が非常に不快で、挿入時には首を圧迫される痛みもありました。
また、このカテーテルは感染のリスクが高いため、数週間ごとに交換する必要があり、私はこれを3回経験しました。そのたびに強い痛みと不快感を伴い、「もう二度とやりたくない」と思った経験の1つです。
第2位:歯茎を切った時
小学校低学年の頃、虫歯が原因で歯茎に膿がたまり、歯医者で治療を受けることになりました。
目隠しをされ、局所麻酔をかけられた後、突然鋭い痛みが走りました。その場にいた母によると、歯茎をメスで切り裂いて膿を出したとのことです。その後も数日間続いた痛みは耐え難く、鎮痛剤もあまり効かないほどでした。
この経験を経て「もう虫歯には絶対になりたくない」と心に誓い、歯磨きを徹底するようになりました。
第1位:腎臓移植手術をした時
栄えある第1位は、腎臓移植手術です。
手術自体は全身麻酔のおかげで何も感じませんでしたが、麻酔が切れた後の夜が地獄でした。切り傷がジンジンと痛み、まるで傷口が燃えるような感覚が朝まで続いたのです。鎮痛剤の点滴を定期的に入れてもらいましたが、効果はほとんどなく、ただ耐えるしかありませんでした。
その後、HCU(高度治療室)から一般病棟に移ったものの、立ち上がることさえ難しく、立ち上がった瞬間に強烈な痛みを感じました。痛みが和らぎ、自分で歩けるようになったときは「やっと終わった」と心から思いました。
この経験は今でも忘れられないほど過酷でした。
腎移植については、こちらの記事で詳しく解説しています。
まとめ
どれも辛い経験でしたが、これらを乗り越えたことで痛みにも少しずつ強くなり、自分の人生をより大切にしようと思うようになりました。
痛みの感じ方は人それぞれですが、これも何かの参考になれば幸いです。皆さんも、無理をせず、健康に気をつけてくださいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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