「おじさん」とわたしの話。
「ねえ、そのお金何に使うの?」
そういうおじさんが嫌いだった。
「はい、お小遣い。これで少しでも女を磨くんだよ。」
そう言われると罪悪感しかわかなかった。
シャワーを浴びている少しの間、その人はさり気なくどこかに「お小遣い」を置いておいてくれる。
その温かさとかちょっとした心遣いがオトナだと思ったし、20そこそこのガキなわたしを1人の女性としてきちんと尊重してくれているんだと思った。
素敵だと思ったしずっとその腕に居たいような気もしたし、わたしは何よりそのおじさんの穏やかな