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具体と抽象

【思わずポチッとしてしまいました】

先日、Linkedin で本を紹介されていた投稿の一言。

“話にならん、とイライラしたことはありませんか?”

Linkedin

思わずポチッとしてしまいました。😅

【抽象化ってなんだっけ?】

具体化、抽象化を論じる時に、「抽象化」の部分が自分の中でいまいち整理しきれていないな、と思ったのは「具体と抽象の往復」について以前に武内伸雄さんが投稿されていた記事を読んでからでした。

そんな2つのモチベーションから、この本を読みました。

【抽象化】

言葉の意味からは「漠然としたものにする、曖昧にする」というイメージを持ってしまうのですが、それは抽象化の一部でしかありません。
この本にまとめてあるポイントで、抽象化とは俯瞰的に物事を見渡して、全体観を見る行為の一つであると考えられます。例えば以下のような例が挙げられます。

  • 抽象化することで、いくつかの事象の中で共通点を見つけることができる。(例えば、哲学での概念化や数学・物理学などでの法則、経験則などを見出すこと。)

  • 抽象化ができると、全体の中から重要なポイントを抽出できる。(例えば30分の予定のプレゼンが3分しか時間がない時に、要点だけを押さえて3分で話すことができる)

  • 子供は、初めは固有名詞(抽象度が低い)で話をすることから覚えるが、成長するに従い相手に合わせて抽象度を上げることができるようになる。「セブンイレブンにポッキーを買いに行っていた」→ 「コンビニにお菓子を会に行っていた」

  • 具体度の高い世界にいる人は抽象度の高い話が理解できず、不快に思うこともある。(アインシュタインの相対性理論は初めは理解されず不遇の時代を送った)

【具体と抽象の往復とは?】

具体と抽象の往復の例としては、「例え話」が挙げられます。流れとしては以下のようになります。
一つの具体的な事例から、本質的なポイントを抽出(抽象化)し、それを別の事例を使って(具体化)説明する。
なので、例え話しが上手い人は具体と抽象の往復が上手いと筆者は述べています。

【抽象化の危険性】

また抽象化の中で一般化によるバイアスの危険性も論じられています。これは”ステレオタイプな見方”などが含まれると理解しました。
アドラー心理学では、認知の歪みの原因の一つに「過度の一般化」が挙げられていますが、これを避けるためにも上記のような具体と抽象の往復が重要になるのだろうと感じました。

【話が合わない】

抽象化ができるようになると、抽象化のできない具体の世界に住んでいる人とは話が合わなくなる、という点、「まさにそうだ!」と200%くらい納得してしまいました。
そんな人に話を理解してもらうにはどうするか?そこは本をお読み下さい😁
一方で、抽象化ができない、視座が低い、そんな風に人を評価してしまうと、賢者症候群・愚者視ズムの陥っている自分がいることにも気づきます。

個人的には、以前の投稿にも書いたとおり、評価のマインドセットから理解するマインドセットに切り替えることが解決方法の一つなんだとは理解しているのですが、なかなか現実的に難しく。。。まだまだ精進が必要ですね。

【まとめ】

さらさらっと読めてしまう本で、学びも多いので、何度も読み返して気づきを深めるのにとても良い本だと思います。
ぜひ一度読んでみて下さい!


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