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【10年前の私へ】ゲームを作りたくてプログラマーになりたい君に伝えたいこと

先日、プログラマーとして働いていた話を少し書いたら、当時のことを思い出した。

私はプログラマーを目指したけれども……結果的に、少しだけ間違えてしまった。
何を間違えたのかは、この後で詳しく書くとして……

今、この記事を読んでいる「プログラマーを目指したいと思っているあなた」には間違ってほしくないので、私の間違えた昔話を書こうと思う。少しでも、何か参考になれば嬉しい。
(とはいえ、私がプログラマーだったのは10年ほど前の話だ。時代が違って色々と変わっているところもあるかもしれないので、その点はご了承いただきたい)


この話をすると、私の記憶は中学生時代にまでさかのぼらなくてはならなくなる。

中学生時代、ゲームを作るのが好きだった私は、漠然と「プログラマーになりたいな」と考えていた。
(その当時は市販のゲーム制作ソフトを使って、ちょっとずつ自作ゲームを作るのが趣味だった)

そして、プログラマーになればゲーム制作者になれるんじゃないかな、と、そんなふうに考えてプログラマーを目指すことにした。

お気づきだろうか……恐ろしいことに、この話はもうこの時点で間違っているのだ。

ゲームを作りたいからプログラマーを目指すのは間違いではないが、当時の私は「プログラマーになればゲームを作れる!」と勘違いしていた。

これは大きな間違いで、ゲームを作りたいなら、プログラマーにならずとも手段はある。
とくに現代は、ノーコードでゲームを作る手段もあるから、ゲームを作りたいなら「どんな手段でゲームを作るか」をまず考えればいい。
(そもそも、この当時の私も市販の制作ソフトでプログラミングせずにゲームを作っていたのだ……なぜ気づかなかったのだろうか。自分が怖い)

とりあえず、あなたが「ゲームを作りたいからプログラマーになりたい!」と思っているのなら、この時点でよく考えてほしい。

ゲームを制作する手段は、いくらでもある。
ゲーム制作ツールで個人製作したり、同じ趣味の人を集めて共同で作ったり、個人で活動はいくらでもできる。

ゲームを作りたいだけなら、プログラマーにならずとも作れるので、あなたはこの時点で間違えずに済むかもしれない。

「そうじゃなくて、ゲーム制作会社に就職してゲームを作りたい!」と思っている場合は、もう少し話を読み進めてもらいたい。

そう、私はゲーム会社に就職して、ゲームを作りたいなと考えていた。
任天堂とかソニーとか……さすがにそんな大手は難しい。なので、ゲーム制作会社なら小さなところでも(当時は)よかった。

しかし、自分が住まう地方にはゲーム制作会社の就職は無いに等しい。
上京すればよかったのだが……いきなり親元を遠く離れて一人暮らしに不安を感じていた私には、そこまでの勇気はなかった。
(この点、今の時代ならばリモートでも働けないこともないので、良い時代だなと思う)

なので、私が選んだのは、地元のシステム開発の会社に就職することだった。
「本当はゲームを作りたいけど、プログラマーとして働くなら、同じ経験を積めるわけだし、いいよね」と、そんな考えだった。

これもまた、間違いなのだ。

プログラマーとして働くのは同じでも、システム開発とゲーム開発では、(おそらく)やることは大きく違う。
どう違うかと言うと、たとえるなら、ドイツに行きたいのに韓国語を学ぶみたいなものだ。

プログラミングには、様々な開発言語がある。英語、ドイツ語、日本語と言語がたくさんあるように、だ。
そして、ゲーム開発とシステム開発では、(少なくとも私が就職した会社では)プログラミング言語が異なっていた。
数あるプログラミングが、それぞれが完全に系統の異なる言語というわけでもないし(どの言語も基本は同じであったり、似ているところはある)、システムを設計するという経験が生かせるので、完全に無駄ではないだろうが……とにかく、覚えた言語が違うので、システム開発に務めた私だけれども、その後にゲーム開発会社に就職することはなかった。
(しかしその後、プログラミングの経験を生かして、WEBデザイン会社に勤めることになったので、経験自体は役に立ったととても前向きに考えている)

そういうわけで、結局私はゲームを開発するプログラマーにはなれなかった。(なので、今は趣味でゲームを開発している)

これが、私の少し失敗した話である。
ただし、結果として目標になれなかっただけで、経験は生かせると考えているから、後悔はあまりないのだが。

もしあなたがプログラマーになりたいのなら、どんなプログラマーになりたいのかを目的をはっきりさせて目指すべきだと思う。

プログラマーと一言に言っても、活躍する分野が色々とあるのだ。
ただ漠然と「プログラマーになりたい」だと、私のように少し迷走して、間違ってしまうかもしれない。
(ネガティブにとらえてほしくは無いので何度も言うか、もちろんプログラマーとして働いた時代の経験は、私の中で経験値にはなっているので無駄にはなっていない。ただ、目指していたゲームプログラマーにはなれなかっただけの話だ)

そして、よく調べよう。
幸いにも現代はインターネット上で情報が飽和しているくらいに溢れている時代だ。
なんでも調べたらすぐに情報が出てくる。

「プログラマーとしてゲーム会社に就職するには、何を学んでどういうキャリアを積めばいいのかな?」というふうにゴールを明確にして、そのうえでしっかりと調べて、未来の自分を想像することをオススメする。

そのうえでオンライン学習などを利用して、着実に学習と制作の経験を積むといいのではないだろうか。

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