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ミニマリズムと重たい本たち 矛盾の読書ライフ

私の人生を変えたもの、それは「読書」です。
これまでの人生を支えてくれたのは、数々の本たちでした。

出かける時も、旅先にも、本を持っていきます。  
ミニマリストを目指しているのに、つい紙の本を大量に持ち歩きがち。
気づけば荷物はズッシリと重たくなります。  
Kindleで読むこともありますが、やはり紙の手触りやページをめくる感覚が好きです。
つい荷物が重くなってしまいます。
この矛盾を抱えつつ生きています。

POOLOJobに参加して、初めて読んだ本についてアウトプットするようになりました。それが自分にとって大きな学びとなっています。
何を大切にしているのか、どの言葉に心が動かされるのか。
書き出すことでよりクリアに見えてきます。

子どもたちが成長し、自分の時間が増えたことで読書の時間も増えました。  
寝る前に絵本を読んでいた頃が懐かしい思い出ですが、自分の読書時間が戻ってきたことに喜びを感じています。
とはいえ、じっくり読む時間が取れません。
 
アウトプットを意識して、短時間で心に響く言葉を探しつつ読むようにしています。  

私の人生を変えた一冊はこれです。
『わたしのうちにはなんにもない。「物を捨てたい病」を発症し、今現在に至ります』
ゆるりまい著


物を減らしてすっきり暮らしたいと願う私にとって、ゆるりまいさんは憧れの人です。

はじめて読んだ時、こんなにモノが少なくても生きていけるんだ!!と感動しました。

タイトル通り、本当になにも無いお部屋は必見です。


「捨て変態」と呼ばれるほどの極限ミニマリズムライフは衝撃です。
できたら裸で、なにも着ずなにも持たずに暮らしたい!!と思うほどの捨てたい欲には笑ってしまいました。そうなれたら身軽だろうな、と想像します。

モノを捨てたくない家族との葛藤を描きつつも、次々にモノを手放していく過程はとてもリアルです。

私自身、祖父母の使わなくなった家のモノを生前整理しました。
90年という長い時間が生み出したモノの多さに驚かされました。

手に取るひとつひとつには、祖父母の大切な思い出や気持ちが込められていました。
彼らが目の前にいたら絶対に捨てられないようなモノばかりでした。

自分のモノでないモノを捨てるのも、なかなか苦しい作業でした。
誰の目にも触れなくなったモノたちに感謝して断捨離をしました。

どれほど大切なモノでも、結局はなにも持っていけない。
持っていくことができるのは、思い出と心に刻まれた記憶だけだと強く感じた瞬間でした。モノよりも、その背後にある時間や気持ちの価値を、改めて考えさせられました。

そういう思いから、私もできる限り身軽に過ごすことを心がけています。

、、、と、言いたいところですが、今日も山積みの本たちと暮らし、本をバッグに詰めて出かけてしまう私です。

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