生きづらいをなくしてくれる、ぺこぱの笑い
2019年のM1グランプリでファイナルステージ進出を果たした”ぺこぱ”の漫才に、今さらながらですが触れようと思います。
リアルタイムで観ていた僕は、審査員達が口を揃えて言ったように、最初は『苦手なタイプの漫才が始まったなぁ』という印象を抱きました。
それがあれよあれよと”ぺこぱ”の作り出す世界に引き込まれて、漫才が終わる頃には印象ががらっと一変していたのです。
ボケた相手を否定せず、肯定し、さらに思わずツッコミを入れそうになった自分の先入観を疑うというメタ認知を笑いへと昇華するスタイルに驚かされたのです。
ツッコミ役が時折り挟む現代社会に対する憂いや疑問からも、『これは社会派漫才だ!』とモニターの前で一人感心しながら観ていました。
残念ながら優勝は逃しましたが、いやー、こんな切り口があるのかぁと思いった次第なのです。
なぜ今さらこの話を掘り返したのかというと、ぺこぱの笑いの法則を子育てに転用し、『全肯定育児』として漫画公開されている方のお話がとても面白かったからなのです。
とかく現代社会は各々の正義や価値観が悪意のあるなしに問わず、あらゆる面から飛び交ってきます。
日本人特有の同調圧力によって、敏感に空気を読みとってしまう人間にはどうにも生きづらい世の中になってしまったと印象が強いですね。
周囲からの声に対して、自分を責めたり相手を責めたり、あるいは子供を責めそうになった時に、すべてを肯定して笑いとして消化する。
誰も傷つけることなく負の感情を処理するこのプロセスは、病んでる現代社会の精神面における特効薬になり得る可能性を十分にもってるはずです!
孤独になると、人は負の感情のスパイラルに追い込まれることを、僕はよく知っています。
そういう時こそ、自分を必要以上に否定せず、そういう自分がいてもいいんだと、声高に叫んでやりましょう!
今日一日、何もしていない?
そんな一日があったって構わない!
人生は長いんだ!
一人の人間が百年を生きる時代がもうそこまで来ている!
焦る必要なんか何もない!
疲れた時にはゆっくり休んで、また歩き出せばいい!
誰かに認められることよりも自分が望むことを優先して生きろ!
言いたい奴には言わせておけ!
自由に生きられる時代はもうとっくの昔に来ている!
あとはお前の意思でつかみ取るだけ! 何も恐れる必要はない!
その先に、本当の自由が待っている。
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