書くことは丁寧に生きることに繋がる
スーパーの生鮮食品コーナーにずらりと並べられた野菜の山を見て、僕はそこに自分の姿を投影することがある。
多種多様な商品が取り揃えられ、廃棄品がでるくらいの食品の山で溢れかえる生鮮品売り場の光景は、まさしく資本主義(大量生産・大量消費)によって発展した社会を如実に体現した現場の一つだろう。
ある日、僕は巨漢の男性の手によって買い物カゴに雑に投げ入れられる大量のもやしを目撃した。その現場を見た僕の胸に、何か、ザワザワと強烈な得体のしれないものがふっと沸きあがってくるのを覚えた