丁寧な暮らしをしてみたい。
ていねいな暮らしというと、いい印象を持たなかったりバカげているなんて思う人がいるのも百も承知だ。時々ネタにされているのだって知っている。
その上で私はていねいな暮らしにあこがれを持つ。
自分には絶対に出来ない暮らしだからこそのあこがれだ。
あんなの私には無理で、空想上の世界の暮らしだと思っている。
少女漫画の世界にあこがれるのと同じ感覚だ。
だからYouTubeやInstagramで丁寧な暮らしを発信している人をみて丁寧な暮らしをした気になっている。
時間をかけて作る料理も、余裕のある朝も、じっくりと日記を書くことも、私には到底できない。
性格上できない。
ガサツで、整理整頓が苦手で、時間配分のへたくそな自分にはできない。
けれど自分に取り入れることができる部分もあるんじゃないかってちょっと期待して探したり挑戦している自分もいる。
例えば、料理。
盛り付けるお皿をちょっと考えるだけでも丁寧な暮らしをした気分になる。
もともと料理することも、食べることも好きだからこれはちゃんと続いている。でもやっぱり大雑把な性格が出ちゃうからなんかちょっと惜しい。
時間のあるお昼にはお洒落なランチでも作ろうかと画策するけれどセンスがない。悲しい。結局なんかちょっと惜しいことになる。
同棲している彼がコーヒーショップで買ってきた豆をドリップしてくれている時、お!これは!丁寧な暮らしなのでは!?なんて思うけれど自分で入れるわけじゃないのでカウントされないだろう。
私は本当に生活力が皆無なので、人並みで精いっぱいだ。
丁寧な暮らしの入り口はたくさんあって私にとっての入り口は確実に”食”なのだけれどそれすらも丁寧な暮らしからは程遠いので、あこがれはあこがれのまま等身大の生活を送ろうと思う。