右手に「正しいものを正しくつくる」、左手に「組織を芯からアジャイルにする」(右手編)
「正しいものを正しくつくる」とは、
どういうことなのか?
「整合先」と「整合元」の間で整合を取ること。
整合を取ることによって価値が生まれる。
右手編に参加しました。
整合を取ることについて、ソフトウェア開発とプロダクト開発を題材にした話を聞いて理解したことをまとめます。
「正しいものを正しくつくる」とは、
どういうことなのか?
「整合先」のものと「整合元」の間で整合を取ること。整合を取ることによって価値が生まれる。
ソフトウェア開発 ≠ プロダクト開発
ソフトウェア開発の場合
ソフトウェアをつくるときの整合先は仕様。
整合先=仕様
整合元=ソフトウェア
整合を取ることによって生まれる価値は
「仕様通りに動くソフトウェア」
ソフトウェアが相対するものは仕様。ソフトウェア開発は、仕様通りに動くものをつくる。仕様通りに動くソフトウェアが価値となる。
どうやって価値を生み出すか?
求められる仕様(つくるべきもの)をつくるための計画を立てて、効率的に、品質を担保しながらソフトウェアをつくり上げる。
開発に関係するメンバは【求められる仕様に関心を向けて】開発する。その開発に適したプロセス、マインドセットで取り組む。
プロダクト開発の場合
プロダクトをつくるときの整合先はユーザー。
整合先=ユーザー
整合元=プロダクト
整合を取ることによって生まれる価値は
「ユーザーの課題を解決するプロダクト」
プロダクトが相対するものはユーザー。プロダクト開発は、ユーザーの課題を解決するものをつくる。ユーザーの課題を解決することが価値となる。
どうやって価値を生み出すか?
ユーザーは誰か?ユーザーの課題は何か?何の機能がどうだから課題を解決できるのか?など、不確かなことに対する仮説を立てて検証しながらプロダクトをつくり上げる。
開発に関係するメンバは【ユーザーに関心を向けて】開発する。その開発に適したプロセス、マインドセットで取り組む。
プロダクト開発の難しさ
そもそも、整合先であるユーザーがどうであるのかが定まっていない。つくるプロダクトの正解が分からないということ。難易度は、整合を取る先が広がるほど上がる。
プロダクトとユーザー(仮説)の整合
ユーザー(仮説)とユーザ(実態)の整合
など。
さらに、組織体制自体が障壁となって整合先として現れることもある。上長、評価など…。整合を取る先が多くなるほど整合を取るための難易度は上がり、プロダクトづくりが難しくなる。
そこで求められることが「組織を芯からアジャイルにする」こと。
(左手編につづく)