シャルトル大聖堂のステンドグラスを見ずには死ねない。
※366日間チャレンジ、76日目。
今日は、母校である清泉女子大学の社会人向けプログラム
『ラファエラ・アカデミア』
が30年の歴史に一旦幕を下ろすということで、午前のクラスに参加してきた。
テーマは
『ステンドグラスの聖女たち』。
担当は去年退官なさった元副学長の、高野禎子先生。
フランスを中心とするヨーロッパの教会にはまっているステンドグラスに描かれている聖女たちのお話だったのだが、こーれがもうー!!
バチくそに面白かったのだー!!!
先生が生涯をかけて研究なさっている、シャルトル大聖堂のステンドグラスが主に取り上げられたのだが、もうね、マジで面白すぎるの。
そもそもステンドグラスというか、ガラスが発明される以前の窓って、どんな役目があったと思います??
あのね、『光』そのものだったんですって。
だから、十字に開いた空間だったりするんですよ。
教会の中にいると、石の壁の上に開けられた十字の窓が、十字架の形にピカーンと光って、そこから光が差し込んでくるように見えるの!!!
もう、ステンドグラス以前に、そこから大興奮ですよ。
なにそれ、近代建築でもおんなじことやってんじゃん、ですよ。
でね、ガラスって紀元前4000年より前の古代メソポタミアで作られたガラスビーズが起源とされているんですって(ウィキより)。
マジか!メソポタミア人(シュメール人)マジで宇宙人じゃね?天才すぎるでしょ。
それはともかく、イタリアでは教会建築にガラスと金を合わせてめっちゃキラキラさせた
『黄金タイル』(黄金モザイク)
を作ることが出来たから、それめっちゃ使って教会内の光を表現してたらしいんだけど
(フィレンツェでタデヒロコちゃんに連れてってもらって見たんだよね!!
今考えると、本当に、最高の経験をさせてもらったわー!!
ヒロコちゃんマジ感謝!!!)
フランスでは黄金タイルを作れなかったから、ステンドグラスが発達したんですって。
知らなかったよぉぉぉー!!!
ステンドグラスの作り方は12世紀から全然変わってないとか、
薪をくべて焼いて作ってたから色にムラがあって、それをうまく組み合わせて使ってたとか、面白すぎるエピソードが目白押しだった。
一番感動したのが、なんとシャルトル大聖堂、ナチスが爆撃しなかったんですって…駅とかは全部爆撃されたのに…。
爆撃しないように、影で動いた人たちがいたんだよね、って。
あと、戦争のために、シャルトル大聖堂にある176枚のステンドグラスのほとんどを、窓枠から外して、ロワール川のほとりまで運んで避難させたらしくて
(凄すぎる!!!高さ30mとかの高所まで足場を組んで、石にはめ込むために塗った漆喰とか全部壊して、ステンドグラスを外して、しかもそれが壊れないように運ぶ…しかも200枚近く、って…
一体、誰が、そんな大変な作業にあたったのか…労働者階級みたいな人たちが実際の担い手だったはずだよね…想像するだけで泣ける…)
本当にすごい力で、みんなの手で、守ってこられたんだよね…。
シャルトル大聖堂のステンドグラスは、80%が中世のものらしく(革命も戦争も火事も乗り越えて8割も現存してるって凄すぎる!)、本当にこれは、生きてる間に見に行かなければ!!と思った。
フランスに行きたい理由が、またひとつ増えた!!!
絶対にこの目で見たい!!!
トップ写真は、パリを訪れた時に写した、ノートルダム大聖堂の薔薇窓。
修復はどれくらい進んだんだろう…。