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【厳選30冊+α】コンサル未経験中途のサバイバル生活に持っていきたい本

皆さま、ごきげんよう。
コンサル界のドブネズミことささもです。

今回はタイトル通りコンサル未経験中途の視点でサバイブに役立つ本を紹介します。

弊僕は読書家の部類ではないですが、それでも昨年だけで100冊以上は読みました。

その上で、「もし1年前に戻れるとして、最初から読んでいたらもっと良いスタートを切れたのにな」という本を30冊厳選しました。

「30冊ってちゃんと厳選してんのか?」って思われるかもしれませんが、ここまで削るのが本当に大変でした。。

全ての本がサバイバル生活の糧になりましたので、自信を持って紹介できます。

紹介する本は大きく3つのカテゴリに分けました。
最終的には全て読んでほしいですが、読みたい本からぐりぐり読んじゃってください。

1.コンサル概要ボン
 
1-1. ロードマップ
 1-2. 沿革、業務理解
 1-3. トレンド・潮流
2.コンサルスキルボン
 2-1. ロジカルシンキング
 2-2. ドキュメンテーション
 2-3. プレゼンテーション
 2-4. 思考トレーニング
3.パフォーマンス管理ボン
 3-1. 体調管理
 3-2. イン・アウトプット管理
+α.ツラくなった時読むボン


さて、前置きが長くなりました。
それでは、早速いきましょう!



1. コンサル概要ボン

入社直後はコンサルへの理解が圧倒的に不足しています。
もちろん面接を突破できるぐらいの知見はあると思いますが、まだまだ解像度が荒いです。
なので、まずはコンサルの解像度を上げるための本をご紹介していきます。


1-1. ロードマップ

No.1 『コンサルが「最初の3年間」で学ぶコト』高松智史
考えるエンジンちゃんねるでおなじみ、元BCGの高松智史氏の著書です。
全ページ暗記した方がいいくらい、若手にとって心がけたいコンサルのお作法がまとめられています。
個人的には「相談したら報告もセットで行う」、「言い訳はしない 反省純度100%」あたりはすごい好きです。


No.2 『コンサルティング会社 完全サバイバルマニュアル』メン獄
Twitter界のインフルエンサーでもある、メン獄氏の著書です。コミカルな体験記調でコンサルサバイブスキルがまとめられています。
当時と働き方は多少変わってると思いますが、A~SM時代まであるので、内定者・新人が読むと楽しみながら将来の輪郭が掴めるかもしれません。


No.3 『コンサル一年目が学ぶこと』大石哲之
元アクセンチュア(当時はアンダーセン)の大石哲之氏の著書です。
あまりにも有名すぎる名著ですね。
しかしコンサルに入る前も入ってからも読みましたが、全く色褪せません。
むしろ、読むたびにより味わいを感じるスルメのような本です。

これらを高い練度できれば、優秀なコンサルタントと言えるのではないでしょうか。定期的に読み返したい本です。


1-2. 沿革、業務理解

No.4 『コンサル一〇〇年史』並木裕太
コンサルティング業界の沿革がまとめられています。

知っているからといって、明日からの仕事に活きるわけではないですが、何事も文脈が大事です。本書は業界の沿革をまとめている本の中でも一番わかりやすかったです。


No.5 『コンサルティングの基本』神川貴実彦
コンサルティング業界のテーマ、業務内容、潮流、就活ノウハウが簡単にまとめられています。これを読めばコンサル業務の全体感がざっくりと掴めます。


No.6 『システム発注から導入までを成功させる90の鉄則』 田村昇平
昨今ではITが関与しないプロジェクトの方が少ない傾向です。
ベンダーとしてシステム構築しなくとも、PMOや業務支援といったプロジェクトでITの知見が必要な機会はいくらでもあります。

なので、クライアント視点でシステム選定から導入までの要所を抑えることをおすすめします。本書のナレッジはとてもクオリティが高いと感じました。


1-3. トレンド・潮流

No.7 『BCGが読む経営の論点2023』 ボストン コンサルティング グループ
世界的なメインテーマに対して、BCGの見解をまとめている本です。
素材としてはかなり高度で、すぐに実務に活かせるようなものではないですが、世の中の動きをマクロな観点でとらまえることができます。


No.8 『イノベーションのジレンマ』クレイトン・クリステンセン
言わずと知れた名著です。
コンサルが支援する企業の多くは大企業であり、なんらかの改革をテーマにしてる事が多いです。
大企業が抱える構造的な弱みを抑えておく事で、変革の際にどのようなポイントを留意する必要があるかが、なんとなく掴めます。


No.9 『マッキンゼー 新規事業成功の原則』 野中賢治
大企業向けの新規事業開発エッセンスをまとめた本です。

昨今は新規事業開発を扱ったテーマは少なくありません。
弊僕自身、構想策定のプロジェクトに携わった事がありますが、事前に本書の内容をインプットすれば良かったと後悔しました。


No.10 『目的ドリブンの思考法』望月安迪
デロイトの方が著者です。
目的を目標に落とし込む実践ステップが体系的にまとめられています。
戦略ファームというよりは総合ファーム向けのメソッドになるため、戦コンの方が書いたノウハウ本よりも手触り感があると思いました。


No.11 『戦略質問』 金巻龍一
プロダクト・ポートフォリオ・マトリクスをはじめとするフレームワークを用いた戦略案件から、現代の戦略案件にリフレーミングした内容になっています。
世の中が変われば戦略も変わるので、現代版の戦略案件の考え方を押さえるのは重要なことです。


2. コンサルスキルボン

コンサルスキルと呼ばれるものはロジカルシンキング、officeソフトの操作スキル、ドキュメンテーションなど様々あります。
そのなかでより重要度が高い、と感じたスキルを養う上で参考になった本をご紹介していきます。

2-1. ロジカルシンキング

No.12 『論点思考』内田和成
数々のコンサル本を執筆されている、元BCGの内田さんの著書です。

入社以降弊僕が、最も重要だと感じたスキルの一つが論点思考です。
論点思考の名著と言えば、元マッキンゼーの安宅和人氏の『ISSUE DRIVEN』ですが、本書はより初学者向けに論点を解説していると思います。


No.13 『仮説思考』内田和成
こちらも内田ボンです。
仮説思考はロジカルシンキングのどの方法論とも切り離せないモノです。
それゆえに単体でフォーカスされる事は少ないですが、本書では仮説思考に焦点を当てて解説しています。


No.14 『ライト、ついてますか 問題発見の人間学』ドナルド・C・ゴース課題解決を解説している書籍の中で、古典とも呼ぶべき本です。
内容の濃い本ではないですが、コンサルタントとして常に大事にしたい観点がまとめられています。
「ライト、ついてますか?」や、「エレベーター前の鏡」など、今でもよく使われるネタが掲載されてます。


No.15 『ものの見方が変わる 座右の寓話』戸田智弘
いわゆる示唆本です。どこかで見た寓話が収録されています。
示唆を出す力はコンサルとして大事な力ですが、解説してる本はほとんどないです。
おそらく、体系的に習得するのが難しいからだと思います。
ですが、世の中は示唆で溢れていてその最たるものが童話です。
実際に示唆を肌で感じてください。


No.16 『アナロジー思考』細谷功
地頭力を鍛える』や『具体と抽象』など数々の名著を執筆されている細谷氏の著書です。
アナロジーを活用するには、前提として抽象化、構造化が必要になります。
そのため、コンサルタントとしての練度が高くないと応用するのは難しいですが、理解するに越したことはないです。


2-2. ドキュメンテーション

No.17 『超・箇条書き』杉野 幹人
箇条書きの本質は、要約と構造化です。

プロパーのコンサルタントはこの整理する力に優れている事が多く、未経験中途は未発達の場合がほとんどです。


No.18 『外資系コンサルのビジネス文書作成術―ロジカルシンキングと文章術によるWord文書の作り方』吉澤 準特
未経験中途は議事録を舐める傾向にあります(弊僕だけかも。。)

そして、鮮血のレビューに散っていきます。
本書を一度読み込んでからレビューもらうだけでセンテンスの指摘はかなり減ると思います。


No.19 『Excel 最強の教科書』 藤井直弥
PPTと並んで良く使用するソフトがExcelです。
「セル結合しない」や、「非表示を使わない」などコンサルお作法があります。
また、ショートカットも可能な範囲で勉強しましょう。
ショートカットは軽視されがちですが、昨今はリモートワークで画面共有する機会も多いので魅せていきましょう。


No.20 『外資系コンサルが実践する図解作成の基本』吉澤準特
スライド作りのお作法を学びましょう。レイアウトはファーム固有や上司の好みにもよりますが、基本パターンは押さえておきましょう。


2-3. プレゼンテーション

No.21 『ロジカル・プレゼンテーション』 高田貴久
プレゼンに限らず、コンサルで求められるスキルが横断的にまとめられています。
本書はコンサル本の中でも初学者向けだと感じたので、最初の方に読むことをお勧めします。


No.22 『スピーチや会話の「えーっと」がなくなる本』 高津和彦
みなさんは話す時に「えーっと」を使ってませんか?
弊僕は乱用してしまうのですが、それだけで拙い印象を与えてしまいます。矯正するには訓練が必要ですが、「えーっと」のメカニズムを理解することから始めましょう。


No.23 『1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術』伊藤 羊一
コンサルにおいて、「思考と言葉を整えること」は、その他業界よりも重みがあります。

ゆえに、コンサルで働く人はその筋肉が発達している人が多いのですが、未経験中途の場合その筋肉が未発達の場合が多いです。
本書では重要なメッセージを短く伝えるノウハウを解説してます。


2-4. 思考トレーニング

No.24 『0秒思考』赤羽雄二
いかに頭の回転が速く見える人も、その場で考えてるわけではないです。
過去に同じ、もしくは類似するテーマで思考した経験を持っているだけです。

なので、常日頃思考ストックを貯める癖をつけましょう。
弊僕が大好きな本の一つです。


No.25 『フェルミ推定の技術』高松智史氏
「フェルミ推定なんざ、入社後使わねーよ」という話をよく耳にします。
確かにそのまま活用する機会は少ないですが、本書は入社面接の為のノウハウ本に留まりません。
実務で使うような構造化を丁寧に学べる本です。

頭の使い方をぐりぐりトレーニングしましょう。


3. パフォーマンス管理ボン

サバイバル生活を長く続けていく為には、瞬間的な力よりも、安定的にパフォーマンスを発揮する必要があります。
健康面もそうですし、弛まぬ自己研鑽が大切です。
その中で参考になった本をご紹介していきます。

3-1. 体調管理

No.26 『スタンフォード式 最高の睡眠』西野精治
睡眠時間を削って働く人がいますが、弊僕は反対派です。
とはいえ、睡眠時間を削らないと物理的に間に合わない時や、ストレスで慢性的に寝れない時などがあります。
長く健康を保って仕事していく中で、睡眠は最も重要な因子の一つです。
本書は睡眠のメカニズムがわかりやすく解説されてました。


No.27 『最高の体調 ACTIVE HEALTH』鈴木佑
ストレスや不安が溜まった時にお酒に逃げずに、食事、睡眠、運動など基本に立ち戻る事が大切です。

そんな事はわかりきっているのですが、本書でストレス・不安のメカニズムを理解することで対策への腹落ちがしやすいです。


3-2. イン・アウトプット管理

No.28 『レバレッジ・リーディング』本田 直之 
パフォーマンスを発揮する上で、アウトプットの練度も欠かせませんが、インプットがなければ打ち手のアイデアが枯渇していきます。
読書はインプットを得るソースとして最高の投資対効果を持ちます。
本書はリーディングのノウハウ本の中でもわかりやすかったです。


No.29 『エッセンシャル思考』グレッグ・マキューン
仕事・プライベートでマルチタスクになる事は日常です。
弊僕も会計、英会話、読書、キックボクシングと日々のタスクで溢れかえってます。
そんな時ほど、サンクコストバイアスに捉われず、エッセンシャルなモノに絞って取り組む事が成果を出す秘訣になります。


No.30 『最高の脳で働く方法』 デイビッド・ロック
期限に余裕があるタスクってやる気でないことありませんか?
それはあなたのせいではなくて、脳がそういう作りになってるだけです。そして対処法もあります。
本書では脳のパフォーマンスに関するメカニズムを解説しています。


+α. ツラくなった時読むボン

番外編として、皆さんにお渡ししたい本があります。
これから先、サバイバル生活の中でツラい瞬間が必ずあります。
特に未経験中途の場合、その瞬間は遠くない未来に訪れるでしょう。
そんな中、自分を奮い立たせるエナジードリンクみたいな本を5冊ピックアップしました。


No.31 『本田宗一郎夢を力に』本田宗一郎
誰もが知る企業HONDA(本田技研工業)の創業者本田宗一郎氏の伝記です。

みなさんの夢はなんでしょうか?
夢はどんなツラい時も自分を支える背骨になります。
『好きこそものの上手なれ』です。
根性なしの弊僕にとって、情熱を常に抱いて生きていた本田宗一郎氏がとても尊敬出来ます。


No.32 『不格好経営』南場智子
元マッキンゼー、DeNA創業者の南場智子氏の著書
です。
初めて読んだのはかなり前ですが、「いつも去年の自分が恥ずかしい。」という、今でも忘れられないフレーズがあります。
それ以来「今日の自分は、昨日の自分よりも成長しているか?」を考えて日々を過ごすようになりました。


No.33『渋谷でははたらく社長の告白』藤田晋氏
サイバーエージェント創業者の藤田晋氏の著者です。

当時の藤田氏と弊僕が同年代の時と比較した際に、天地ほど違うその差に脱帽しかないです。
とはいえ、自分なりにコツコツと積み上げていくしかないと思わされた本です。
あと、藤田氏ほど働いてないなら「まだまだいけるよ」の精神になりました。


No.34 『ビジネスマンの父より息子への30通の手紙』G.キングスレイ ウォード
父から息子の手紙を通して、人生で大切にしたい教訓がまとめられています。

弊僕的には、「努力を止めたら過去の努力を食いつぶし始める」、「経験は他者から引きはがすことは出来ない」、「ひとかどの人物になるには、誰もが心を持っていると知ること」あたりが心に残っています。


No.35 『人生の期待値はナンパで変わる』伴風京
最後は少し毛色が違う本ですw
察しの良いみなさんなら、タイトルから示唆を推測できる気がします。
要は「行動により得られるリターン>リスクなら、迷わず行動しましょう」です。
軽妙な語り口で楽しく読めます。


以上がコンサル未経験中途の視点でサバイブに役立つ本30冊+αでした。

いかがでしたか?
名著ばかりなので、既に大半を読了している方もいるかもですね。

まだ、読んでない方は"騙された"と思って読んでみてください。
そして、1年後のみなさんからこの言葉を聞けるのを楽しみにしています。

『灼熱カバディ』から引用


このnoteがあなたのサバイバル生活を実りあるモノにする、その一助になれば幸いです。

1年間のサバイバル生活の所感をまとめたnoteもあるので、興味ある方は是非。

今回はこんな感じで終わろうと思います。
ありがとうございました。

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