ギャルとは服装じゃなくて、在り方だ。
先日テレビにゆうちゃみが出ていて、旦那と「ギャルとはなんぞや」っていう話になった。
わたしは1980年代生まれなので、コギャルとかヤマンバの世代だったんだけれど。
どれも『自分とは違う世界の人』だと思っていたから、学生だった当時は、わたしもギャルを服装や見た目でしか判断していなかった。
でもいつからか、ギャルにも白ギャルとか黒ギャルとかバンド好きとかいろんな種類があることを知って、服装だけじゃないのかなって思うようになり。
そして今の私は、ギャルとは服装ももちろんだけど、それよりも『あり方』のほうが大事だと思うようになっている。
◆ギャルは礼儀正しいし、やさしい
前に、みちょぱのインタビューで、「ギャルは意外と礼儀正しい」とか「友達や親を大事にする」っていうのを見たことがある。
実際わたしも、30歳を超えてから、それを体感しています。
昔は、ギャルってすごい遠い存在だと思っていたから、話しかけられても当たり障りのない会話しかしてこなかったけれど。
30代になって自分に正直に生きるようにしてから、現役ギャルのママ友や、元ギャル・元ヤンっぽい属性の人とかかわることがグッとふえたんですよ。
そして、気がついたら仲良くなっていて。
いつのまにか、子供もそれぞれの旦那さんも顔見知りになり、いっしょに行動することも多くなってきています。
で、ほんとうに、みんな礼儀正しいし、やさしい。
挨拶しない人とかいないし、ちょっとした一行LINEでも気遣いしっかりしてるし。
むしろ、『あー、わたしもこうなりたい』『これいいな』って学ぶところのほうが多いんですよね。
◆壁をつくってたのは自分だって気づかせてもらった話
そういえば、昔、社員食堂で働いていたころ。パートさんで、元ヤンな感じの目立つお姉さまがいました。
ある日、わたしがいつもは先輩と2人でやっている仕事を、先輩が休みで、1人でやらなきゃいけない日がきたんです。
で、「明日1人だ…どうしよう…」って言ってたら。
その人がさらっと、「大丈夫!みんな居るやん」って言ったんですよね。
私の中では、それがすごい衝撃的で。
担当も立場もぜんぜん違うのに、わたしもその「みんな」の仲間に入るんだ!っていうのが、すごくビックリして。
でもそれから出会うギャル属性のひとたちは、実際、みんなそうなんですよ。
人間がみんなフラットで、変に壁をつくったりしない。
でも人間関係で悩んでないかって言われると、決してそうではなくて、むしろギャルにとっても『話しにくい人』はいるんです。
でも、「うまく話せないんだよねー」って事実だけをとらえて、変に悩んだり、勝手に壁をつくったりしない。
自分のチカラでは変えられないものをちゃんとわかっていて、でもやれることはやる、って感じがします。
これとても大事。
◆等身大でいられる世界
あと、ギャルは『できない事はできない』ってすごいはっきりしてることも、居心地がいいポイントです。
だからって諦めるわけじゃなくて、できそうな人に頼むとか、まずは相談するとか。
たとえば、「車乗せてって〜」とかでも、できるときはできるひとがやって、お互いに助け合おうって精神がすごい強いんですよね。
言わないで一人で抱えこもうとしてると、「もー。言ってや〜」って言われます。
わたしも親になってからはすごい痛感するんですけど、相手がそういうタイプだと、めちゃめちゃ助かるんです。
向こうもさらっと言ってくれるから、
こっちもさらっと言えるし。
ほんとにね、幼少期から人の輪に入るのが苦手で、20代をうつで過ごした私からすると、対極の世界です。
でも、すごく居心地がいいし、すごくラク。
ギャルの世界は等身大でいられるって、中高生のわたしが知ったらどう思うんでしょうか。ほんとにびっくりです。
そんな感じで、ギャルは服装ってよりもその波長というか、在り方の部分がすごい大きいんじゃないかって思ってます。
服装も、まわりの意見は関係なく『自分のほんとうに好きなものを身につけてる』『好きな人が身につけてて、いいなって思ったものを取り入れた』ってだけで。
自分をもっとかわいく & 気分を上げるためのアイテムを研究しつづけるのも、在り方やマインドの分野ですよね。
わたしも、つけまつげとかカラコンはチャレンジしたことがないけど、好きなアイテムは常に身につけているので。
マインドだけなら、誰でもギャルになれるんだよ!とお伝えしたいです。
自分、こんなんですけど、心はギャルなんで。
みたいな。
ちなみに、「ギャルは服装じゃなくてあり方だと思う」っていう結論を旦那に伝えたところ、
「俺もギャルになる」と言い出しました。
30年後くらいになったら、当時のギャルさんたちはどんなおばあちゃんになるのかな。
これからの新しい文化が楽しみです。