詩│ロケットエンジン

キレイに泥を書き出せた翌日は
ロケットエンジンに搭載された悩みの箱を
ぽーんと彼方へ蹴り出したように
ぼくの周りには雲ひとつなく
あんなにも悩ましいこといていたのに
今や嘘をいたかのようにその面影はない

いつも眺めている月でさえ
本当にただただ美しく
昨日の自分に大嘘だと言われそうなことも
今では平気で言えてしまうほどだ


遠くで雷が鳴っている
じわりと月に雲蔭る



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