詩|毒された凡人


酒は
どうでもいい日のために使え
酒は
時間を潰すためだと
あんなに教わったのに
私はこの期に及んでまだ詩を書こうとしている
ああ
羽さえあれば
羽さえあれば
羽を伸ばせたろうか
息が
息がもう少しで
本当に詰まりそうだ
記憶が飛び
記憶が飛び
獣の淵を彷徨ってやっと
私はすやすや眠っているだろう
静かな顔で
静かな顔で



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