喫茶店に落ちていた詩


今じゃない。
そんなものが
街に溢れている

今じゃない。
そんなものが
図書館に、溢れている

星空に
限りはなくて
だけど
138億光年は
どう見ても
たった6文字で

広い世界に
いるはずなのに
閉じ込められているような
そんな感覚に
たまに、なる

山奥の紅葉が
北風に色づくなか
私は
わからなくなってしまった



今じゃない。
そんなものが
街に溢れている

今じゃない。
そんなものが
喫茶店に、溢れている

そんな時、目についた
たったひとつのメニュー
私は
本日のコーヒーを
頼んでいた



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