詩|あくまのしょうめい

衛星写真で心が透けたら

あった理想郷も消えてしまうね

ぼくの世界ではね

象の大群が煌めく貝殻を拾っても、何も驚かない

旅を終えた汽船が笛を吹かして、ヤドカリはじっとりした目で見やってる

ビーチバレーがコロコロ転がる

あ。

飛び出し注意だよ

それを鼻でつまんで背中にひょい

左手のお箸みたいでたのしそう


こんな世界、説明したら消えてしまうよ



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