詩|二羽のトンビ
トンビが一羽大空に
頭の上を翔けていた
凛として舞うその姿
私たちは見つめてた
北アルプスの稜線に
差し掛かったというところ
どこからともなくもう一羽
広大な空で巡り逢った
二羽は互いを見つめ合い
そこには愛があったでしょう
いつしか二羽は強くなり
真摯であろうとするあまり
互いが互いを傷つけた
あっという間のできごとで
私たちにはなす術なく
そのまま遠く空の彼方
それは儚くやるせなく
苦しいほどに美しく
きっとあなたの心にも
あの感動が刻まれて
それでも生きていくのでしょう
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