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私は道に咲く花である。 ものごころついた頃にはアスファルトに囲まれていた。 すぐそばにはど…
夕暮れに立ち昇った怪物が 夜の闇に完全に溶けきった頃 車も街灯もない一本道は 前も後ろも奥…
水面に降り注いでいた雨が止む 軋んでいた葉っぱが私たちを包む 貴方の精液がぽっかりと空いた…
秋の夕暮れは空っぽか 映る世界が幻か ――― 大海原。 産み落とされた故郷の地は、何もか…