見出し画像

#154 英語コーチング|受講生募集します!

みなさん英語はどうやって勉強なさっていますか? 最近は従来式の英会話スクールや各種英語試験に対応する学校に加えて、オンライン英会話や学習アプリも色々ありますね。一体どれが一番自分に合っているのだろう……こう思われる方も多いのではないでしょうか。



既存のシステムの問題点

「日本の英語教育の問題点」は本一冊でも語りきれないくらいの分量になると思います。ここでは、もう少し身近に、多くの人が試行錯誤する英語学習の方法について、その問題点をまず少し考えてみます。

独学

一番お金がかからないのは、やはり独学。テキストや有料学習アプリ、音声ダウンロード教材の費用だけで済むので、一番手軽です。しかし最大の問題点は、学習を始める前の、「現場位置」そして「学習がうまく行っているか」の把握が一人では難しいことです。この部分だけでも、専門家のアドバイスが欲しいところです。

英会話スクール・TOEIC スクール

この二つには、構造的な問題点があります。「それを言ったら身も蓋も無い」と言われそうですが、「生徒が独立して学習する力をつけて、やめてしまっては困る」というビジネス性です。受験で完結する予備校とは少し違います。
 どちらかというと、「いかに英語は難しいか」「こんな表現は失礼にあたる!」とどんどん深掘りしていき、生徒を「まずは英語を使ってみること」から遠ざけている印象を持つこともあります。TOEIC スクールも、「スコアは上がったけど実践に結びつかない」と感じている人もいらっしゃるのではないでしょうか。

AI 系ツール

夢のないことを言ってしまいますが、英語学習のためのAI 系ツールは、まだまだ発展途上です。僕はこの部分を専門に研究していますが、ツールの開発元が「〇〇できます」と言っていることは、「嘘ではないが因果関係は充分に立証されていない」というのが大勢の実情です。
 AI ツールが出すアドバイスが、「それで、次は何すればいいの?」の疑問に答えてくれないことも多いです。これは actionability(次の行動に移せるか否か)と呼ばれ、現在のAI 語学学習ツールの最大の課題の一つです。

*     *     *

英語コーチング、受講生募集します!

コーチングという発想

よくある英語学習方法には上のような問題点があるのですが、ここで「英語コーチング」という発想の出番です。日本でも、プログリット、RIZAP English、イングリッシュカンパニーなどのコーチングサービスが人気ですね。受講料は概して高額で、「高いお金を払っているから、自然と一生懸命勉強するようになる」という利点はありそうです。
 各社が出しているコーチの募集要項を読み込むと、どんな人をコーチとしてリクルートしているのかが分かります。ここでは書きませんが、英語教育の専門家がコーチを務めているケースが全てではないようです。

最良の勉強法は?

英語力を伸ばす最良の勉強法は? という問いに正しく答えるのはとても難しいのですが、次の二つの考え方を前面に打ち出しているスクールや学習法は、オススメしません。

1)この方法で間違いなく実力アップ
2)100人いれば、100通りの勉強方法がある

1は個人による好みや特性、環境の差を考慮していないので、明らかに間違っています。もちろん、「問答無用で気合いだ!」みたいなのが好きな人は、ひょっとするとうまくいくかもしれません。
 2は、日本ではあまり当てはまらないと考えます。というのも、帰国子女や両親が外国人である場合などを除けば、学校教育で受けてきた英語教育と、個人の英語学習時のクセ、身につけたい英語力の種類の組み合わせパターンはある程度の数に絞られるからです。適切な学習方法が、「人によって違う」は正しいですが、「人によって全く違う」わけではありません。
 
1でも2でもなく、その人の英語学習履歴を考慮して適切な現場位置の診断を行い、身につけたい英語力の種類(会話メイン、プレゼン、TOEIC、留学など)との差異を効果的に埋めていく「学習方法の提案」と「学習状況のモニタリング」を専門家に依頼するのが最良です。それが、僕の考える英語コーチングです。

僕の考える英語コーチング

僕は現在オランダの大学で研究員として「英語教育支援AIの研究開発」に従事しています。しかし、来月から学部生の一部を教えることになったのはなぜか統計学の授業(元英語教師が数学を教える……)で、現在英語教育に教師として関わる機会がないことが問題だと感じています。AIツールの研究をするだけでは、将来それを使ってもらいたい日本人学習者の声が聞こえなくなってしまう……そんな問題意識から、コーチングを(少しだけ)始めます。こちらも受講生の方から勉強させて頂きたいと思っています。

コーチングなので、文法の解説をする、英会話の相手をする、TOEIC の問題解説をする、という内容ではありません。よく考えてみると、文法解説はいい参考書がたくさんありますし、英会話の相手はオンラインでネイティブと話すのが一番でしょう。TOEIC の問題解説も、公式問題集の解説をそのまま読み上げるような家庭教師をしても、時間とお金がもったいないです。

では何をするか。それはまず、きちんと専門家の目で「現状把握」をします。文法(ならばどの部分か)、語彙、音声、学習方法、学習習慣、どの部分にどんな問題点があって、その問題点は何をすれば解決できるのか、その診断を行います。その上で、開始から3ヶ月先に SMART な目標を一緒に設定し(例:TOEIC 〇〇点、スピーチコンテスト参加、社内英語プレゼン実施など)、それに向けて二週間に一度のセッションを行います。
 もちろん、質問には随時答えますが、セッション中に「何かを教わる」発想ではなく、自分に一番必要な要素を効果的に勉強していただく「伴走者」となる発想です。一人で効果的な英語学習ができるようになれば、理想は「3ヶ月でコーチング終了」です。営利目的ではないので、この発想で進めたいです。

一応、こちらの情報

この note で普段書いている内容は、「しあわせ」「音楽」「小説」「日々気づいたこと」などで、英語学習の話はあまり書いていません。これまではこんな風に英語と関わってきました:

・東京都内私立中高一貫校英語科教諭(7年間:中1〜高3)
・製造メーカーおよびコンサルにて海外営業&マーケティング(合計14年間)
・異色なところでは、音楽レッスンの通訳
・現在はオランダ、アイントホーフェン工科大学 PhD Candidate
 (日本でいう博士後期課程院生、大学個人ページはこちら

数少ないながら、英語学習、英語教育について書いた記事もあるので、反響の良かったものを3本引用します。

募集内容・人数・費用など

こちらの大学でフルタイムの研究員をしているので、収入を得るためのコーチングではありません。「英語教育支援AIの研究開発」に携わる者として、実際の指導に少しでも触れていたいというのが主な動機です。費用については、ご連絡いただいた方へ個別にお知らせします。受動的に「教わる」指導ではなく、あくまで能動的に学習していただきその伴走者としてサポートさせていただきたいので、今回は大人の方のみ(大学生以上)をまずは2名まで募集したいと思います。

方法や頻度

形式や内容
・Zoom を用いてのオンラインコーチング(オランダより)
・原則二週間に一度、60分〜90分のセッション(応相談)
・細かい質問は、メールやチャットアプリで随時回答します
・日時は応相談ですが、土日の日本時間 15:00〜24:00 が嬉しいです
☆初回ガイダンス(コーチングが向いているかの診断、学習プランの概要提案)は無料で行います(60分)

対応できます
・英語でのスピーチができるようになりたい
・英語でのプレゼンができるようになりたい
・社内業務で英語が必要になった
・留学準備をしたい(大学および大学院)
・英語論文を DeepL や ChatGPT を使わずに自分で書きたい
・各種試験対策をしたい(英検、TOEIC、IELTS)
・その他「英語で〇〇ができるようになりたい」明確な目的がある方

今回の募集はあまり向いていません
・英会話の練習をしたい
・外国人の友達と話せるようになりたい
・大学受験対策
・明確が目的がなく、英語への漠然とした憧れの場合
・翻訳、英文添削を依頼したい
 → 次の富田梨恵さんのサービスをオススメします!

*     *     *

ぜひご一緒に英語を勉強しましょう!

ご興味のある方がいらっしゃいましたら、ぜひご一緒に英語を勉強しましょう。次の問い合わせフォームよりご連絡ください。

今日もお読みくださって、ありがとうございました☕️🍩
(2024年8月19日)

いいなと思ったら応援しよう!

ささきとおる🇳🇱50歳からの海外博士挑戦
サポートってどういうものなのだろう?もしいただけたら、金額の多少に関わらず、うーんと使い道を考えて、そのお金をどう使ったかを note 記事にします☕️

この記事が参加している募集