いじめられてる?事件。「怒っていい」「揉めていい」
次男が小学校に入学したころの話。
何事もなく過ごしていたかのように見えてたけど
ちょっとずつ表面化してきた問題がありました。
サッカー行きたくない辞めたい。
スイミング行きたくない辞めたい。
意地悪してくる人がいる。
学校でもひとりぼっちで鬱々としてる。(先生情報)
意地悪されるって言うけど
内容聞くと「ちょっかい」のレベル。
ほかのお母さん達に聞いてみたら
「みんな割とやられてるらしいよ~。」
「うちもウザイって言ってる~(笑)」
そう、
(笑)みたいなレベルらしい。。
それを深刻に捉えてるのは次男なんですよね。
そんな些細なことを跳ねのけられないオレ。みたいな。
でもって学校ではわざわざ孤立した態度。
全部を繋げて考えると、それ事態が問題なんじゃないなって思う。
なんだろ~な~と、心に引っ掛かりながら過ごしていました。
ある日、子供達がゲームをやってる時、
お兄ちゃんの横暴さに次男が不満を訴えていました。
そのやり取りを遠巻きに観察してたのですが、
次男が言えばお兄ちゃんが2倍3倍に言い返すし、お兄ちゃんの方が語彙も多いし、次男は言い返せないわけです。
うわーん!!て大声で泣きながら
別室の暗い隅っこの方で隠れるようにしてうずくまってるんです。
どう考えてもお兄ちゃんが横暴なのに
次男の主張は間違ってないのに。。。
いつもそこで止めちゃう。
泣いて隅っこでいじけて
そんなことしたってお兄ちゃんは気にするでもなく、次回から気をつけてくれるわけでもなく。
これがいつものパターンで。
観察してた私は、
なんでもっと言わないのかな~。。。
いつもお兄ちゃんにいいようにやられて、もっと怒ったらいいのに。。
これって、サッカーとかの嫌がらせに強く言えないのと同じだよな。。
いつまでもちゃんと言わないからズルズル意地悪が続くんじゃないの?
でも、キャラ的に言えない・できないことをやれって言うのもねぇ。。
言えないお前が悪いみたいな感じになるからちょっと違うよな~。。
てか、言えばいいのに。
なんで言わないの~??
いや、これも何かのサインか?
繋がってる?
そうね、繋がってる。
全部、「自分の気持ち言えない、表現できない」ってとこが同じ。
でもって私かぁ。
このサインは私に関係してるんだから。。。
私?なんかしたっけ?
なんで次男はお兄ちゃんと大ゲンカしないんだろう??
そこまで考えて閃いた!
思い出した!!
私、次男に「ケンカしなくて偉いね!」って言ったことあったんです!
「やられてもやり返さないから偉いね、アンタは優しいね!」って。
「お兄ちゃんみたいに誰かに八つ当たりしないから、お母さんはすごく助けられてるよ!」って。
「そんな次男がいてくれて良かった。ありがとう!」とまで言ったことあったんです!!
ちょっと!!
これ!?
アンタ、これ必死に守ってたの!?
暗示というか、洗脳というか、、、
軽く呪い。(><)
いやいや、ホントごめん!!
そんなつもりじゃなかったのよ(汗)
いつもお兄ちゃんにやられて泣いてるからさ~~
ちょっと元気づけようと思っただけなんだってば~~(汗)
いつもやられてるけどさ~~
それでもいいんだよって、アンタの良さでもあるよって意味でさ~~(汗)
けして、
「あなたはケンカしてはいけない」
「あなたは我慢しなければ価値がない」
なんて意味で言ったんじゃないのよ~~(大汗)
そんなことやってたら何も言えないじゃん!
怒りを出せないなんて辛すぎる!
そりゃ、大変だったよね~~!
おかしくもなるわ~~!(´Д`;)
いや~。。
子育てって奥が深いと言うか、
誉めるのも呪いになりうるのか!という驚きの経験でした。
。
。
。
ということで。
ある日の夕方、サッカー行きたくないと言う次男。
なんでか聞くと、意地悪されるし楽しくないし。。とのこと。
「ふーーーん。じゃあ、行かなくていいよ!」
「え。。でも。。。いいの?ダメでしょ?」
私の顔色を伺う次男。
「いいよ、別に。怒ってるわけでもないし。
嫌なら行かなきゃいいよ。
もっと自分の気持ち言っていいよ?
したいようにしていいんだよ?
行きたくないんでしょ?」
「うん。行きたくない!」
「ならいいじゃん。好きにしなよ。」
「そっか!好きにしていいんだ!?」 ←目が覚めたようにすごく嬉しそう。
また違う日。
スイミングに行きたくないと言う次男。
でも本当は行かなきゃいけないし、、とゴネゴネモジモジしてるので
「いいよ別に。もう好きにしたらいいんだって。もっと自分の気持ちを大事にしていいんだよ。
意地悪してくる子にももっと自分の気持ち言ったっていいし、
怒ったって怒鳴ったっていいんだよ?
でもそうしたくないならそれでもいいし、
とにかく行きたくないって言うなら気が向くまで休んでいいよ。
行きたくないのに行ったってつまんないでしょ?」
「うん!つまんない!!オレ行かないね?!」 ←自分に言い聞かせるかのように喜ぶ(笑)
またまた違う日。
お兄ちゃんとゲームで揉めてたんですが、
今日はずいぶんと反論してるし、大きな声で怒鳴ってるな~と思って聞いていました。
(むしろ、頑張って怒ってるような感じだった)
唐突に
「ね!お母さん、オレ怒ってもいいんだよね!
怒鳴ってもいいんだよね!?」
って確認が入ったんです。
「そうだよ、怒りたい時は怒っていいんだよ!
大きい声出してもいいし、泣いたって叩いたって蹴ったっていいんだよ!
やり返したかったらやりかえせ!好きにしていいんだから!
自分の気持ち出しなよ?」
て言ったら、
「ほら!オレは怒っていいんだ!好きなようにするんだ!
オレは今、怒ってるんだ!!」
と、イキイキとした表情でケンカ続行してました(笑)
やっぱりそうかぁ。
ずっと我慢してたんだ~~。。
気付けて良かった!
ケンカできるって素晴らしい!!
ケンカはダメだ!って
子供たちがケンカしてるのは悲しいからやめて!って
ケンカをするのを制止して、責めて、悪だって敵視してた価値観だったけど
ケンカって良いものだったんだね。
だって気持ちを主張してるだけ。
見た目は傷つけ合ってるようにしか見えないけど、
ただ単に心と心のふれあいなんだね。
(と言っても、我が子が泣いてると可哀そうでザワザワワサワサするけど、これも自分で自分を重ねてるんだろうなぁ。)
そして「主張する」というのは
一番大事な「自分」の確認。
オレって、私って、こうしたいんだって、
これが嫌なんだ!
これが好きなんだ!
こうして欲しいんだ!
そういう風にされると悲しい!
とにかく出す!出させる!
ケンカしたり、我がまま言ったり、ダダこねたり、困らせたり。。
良いんだよ!取りあえず言っていい!表現していい!
嫌だからやめて。
空気呼んで。
相手のこと考えなさい。
私の機嫌を損ねるんじゃない。
って、
何も言わせない空気
ハナから諦めさせる訓練
自分の気持ちを殺すための躾け。。
そんなの何にもならないんだなと気付きました。
だから止めちゃいけなかったんですね。
そのケンカは、自己確認中。
そのケンカは、他人とのふれあい中。
こんなことに気付いたら、
あ、自分もそうだな。
子供の頃からずっとそうだったなと。
親の顔色ばかり伺ってビクビクして
言いたいこと言えず
お姉ちゃんだからって正しさばかり求められて
女の子だからって世間の常識にはめられて
小学生のころ苛められたことで
友達でも本音言っちゃダメなんだなって学習して
かと言って、大人になったからって本音で生きられるかというと、そんなわけはなく。
いつも迷惑かけないように
傷つけないように
意地悪されないように
笑われないように
はみ出ないように。。。
そんなことしてたら
一体、何が本当の気持ちなんだか
何がしたいんだか
何の為に生きてるんだか
わかんなくなってしまう。
この件で
私も、揉めたりケンカになるのを避けて生きてる、生きてきたよなって気付きました。
揉めるくらいなら自分が我慢しちゃった方がラクって、揉める前に自分の気持ち殺しちゃう。
人に合わせちゃう。
それでハッピーならいいけど、
実際はどう?
ツライこと、不満なこともたくさんあるなら
ちゃんと言おう。
むやみに我慢するのやめよう。
そう気づかせてくれたできごとでした。