![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/11692773/rectangle_large_type_2_a1a0c56ceea3440416ef4d0889a5d765.jpeg?width=1200)
人は、他人から聞いたことより自分の体験がすべて
こんにちは、ささきみです^^
前回から、「子どもにウザイ・うるさいと言われなくなるには?」というテーマを全4回に分けてまとめています。
そもそも、
なぜウザイ・うるさいと言うのか?
前回は
①言われてるときの子供の脳内パターン
今までの否定っぽい対応が蓄積している
についての記事でした。
。。。。。
②言われてるときの子供の脳内パターン
人は、他人から聞いたことより自分の体験がすべて
実は、子供に限らずすべての人は、脳の回路がこう↑できています。
なので、たとえば子供に
「先に宿題やった方がいいよ!」
とか言うのは全く響いてないのです(笑)
さんざん自由に遊んだり宿題を後回しにして、最終的に「困った!!」という体験をして初めて
次からどうすればいいだろう?
じゃあ、こうしよう!
と、自主的に工夫していくのが実は一番の近道(笑)
脳はそういうルートで行動するのが大好物なんです。
親が先回りして「先にやったらいいよ」という答えを押し付けたとき、子供の脳の中では「それはお母さんのやり方。ぼくのじゃない」と認識しています。(無意識で)
さらに、とりあえず言うことを聞いてやってみたところで「やらされてる」と認識してますのでストレスになります。
そうすると、この「やらされてること」に対しての粗さがしを無意識で行います。(やらなくていい理由が欲しいから。)
探そうとすれば何かしら出てくるのは当たり前で、
「ほんとはゲームしたかったのに!」とか
「こんなにたくさん出す先生が悪い!」とか
「いつもお母さんがやる時間を決めてくる!」
など不満だらけ。
そしてダメ押しなのが、言うこと聞いて先に宿題をやってるうちは最終的に「困った」という体験をしないことです。
困ったことがない=必要と感じられない
わけですから、
「これ、意味あるの??」となり、
意味ないことを繰り返しやらされてる
↓
苦痛!!
「宿題=苦痛=回避したいもの」
という脳内パターンのできあがりです。
小さいうちは親の言う通りにしているでしょうが、だんだん成長すると反抗してやらなくなってくる、声をかければウザイ・うるさいと言う。。というのは、こういう仕組みになっています。
もしこれが、小さいうちから失敗を重ねていたらどうでしょう?
宿題を後回しにしてやる時間がなくなってしまった
↓
先生に叱られた
または恥ずかしい思いをした(失敗体験)
↓
もう忘れたくない。
じゃあ、どうすれば良かっただろう?
↓
今度からなるべく早くとりかかろう
↓
やってみたけど、
つい時間が経つの忘れちゃってまたやれなかった(失敗体験)
↓
じゃあ時間を決めよう
↓
やってみたけど、
そもそも時計見る習慣がないからまた忘れちゃった(失敗体験)
↓
時計見なくてもいいように
「お風呂入ったあとやる!」ってことにしよう
↓
これならうまくいった!!
うっかり忘れたりしない!!(成功体験)
実はこの流れで習慣化できたのは、うちの末っ子(小2)の例です^^
重要なのは、自分で考えて決めたことが紆余曲折をへて、うまくいった!という体験です。こうして導き出した方法は、「このやり方で宿題をやる=気持ちいい」という脳内パターンになります。
これが脳は大好物なんですね。
脳の本領発揮といったところで、この達成感があると脳の報酬系という部位が活発になります。
このとき分泌されるのが以下の脳内物質です。
ドーパミン・・・・やる気ホルモンとか、快楽ホルモンとも呼ばれる。
セロトニン・・・・幸せホルモンとも呼ばれる。
オキシトシン・・・・愛情ホルモンとも呼ばれる。
こうした脳内物質が出ると単純に気持ちがいいわけですから、またそれを得ようとして何も言われなくても自分から動くようになります。
。
。
。
それでは、少しパターンを変えて、
「そんなことしたら嫌われちゃうよ!」とか
「そんな服着て行ったら暑いよ」とか
「それはどうなの?ダメでしょ~」という、
未来を予測した決めつけ言葉について説明します。
基本的には否定をしているので前回の、①言われてるときの子供の脳内パターンにも当てはまっています。
さらにこの場合ちがうのは、まだ起きもしないうちから「残念な結果になる」と、決めつけている点です。
これも宿題の例と同じで、人は自分で体験したことしか重要に感じられないのでそんな助言、「やってみないとわかんないじゃん!」です(笑)
脳にしてみれば、「それはお母さんの体験からの結論であって、ぼくのじゃない」と受け取っています。(無意識で)
単純に考えてみてください。
人はいろんなことを体験するために生まれてきたんです。その体験を広げるために、すばらしい機能を持った脳とこころがあります。
それなのに、自分以外の情報や体験を「はい、そうですか」と鵜呑みにして体験そのものをしないというのは、人間にとって実はかなり意味のないことなんですね。
そして、ここで重要なのは「自分と子どもは、別人格である。別の人間である。」という事実です。
別の人間なのですから、その子なりの体験をする権利があるということです。今後の展開をどうしたいのか自分で決めるというのも体験だし、それによって失敗するのも尊い体験なんです。
しかも、失敗するとは限らない。(←事実)
未来は決まってるわけじゃないですよね?
別に怒られるとも限らないし、
ダメと言われるかもわかんないし、
うまくいかないとも限らないし、
それやって嫌われるかどうかは相手次第だし。
なにがどうなるかは、そのときの状況や、タイミングや、相手にもよるし、本人のキャラにもよるし、、、
可能性で言ったら無限なんですよ。
あんがい大丈夫な可能性もたっぷりある。
それがわかっていると、普段から「ふ~~ん」「へ~~~」と肯定的に聞く姿勢でこどもの話を受け入れやすくなります。
失敗もOKなんですから、
あれこれ助言しようという気も起こらなくなって、
”さて、その先どうなるかな?”と、
落ち着いて観察できるようになります。
↑
これが「見守る」ですね^^
。
。
。
とは言っても!!
どうしても
「失敗したらかわいそう!」って心配になっちゃう~><
「そんなことして大丈夫!?」ってザワザワしちゃう~><
「それはダメでしょう!」って怒りが湧いちゃう~><
と、思った方!
大丈夫、みんなそうです(笑)
私もこのドツボにハマって、かつて長男に干渉しすぎていました^^;(過去記事:子育てを考え直したきっかけ)
なので次回は、
なぜそういう気持ちになっちゃうのか?の心理的からくりについて書いていきます。
これを知ると、「言わない、干渉しない」が少しずつできるようになります♪ そして子供のために始めたことですが、最終的には自分自身がとってもラクになっていきますよ!
【 子供がウザイ・うるさいと言わなくなるためには? 】
①言われてるときの脳内パターン
今までの否定っぽい対応が蓄積している
②言われてるときの脳内パターン (この記事)
人から聞いたことより、自分の体験がすべて
③言いたくなっちゃう親の心理
自分の過去の体験を子供に重ねている
④具体的にやるといいこと 2つ