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大豆田とわ子と3人と元夫の言葉と音楽によるカルチャーアップデート

 6月15日に最終回を迎えた大豆田とわ子と3人の元夫だが、6月22日にYouTubeでサプライズがあった。このドラマの目玉の一つの主題歌、STUTS(トラックメイカー) & 松たか子 with 3exesの「Presence」のremixがアップされていた。

 なぜ「Presence」がこのドラマの目玉かというと、松たか子を軸としてPresence ⅠからⅤの5パターン存在し、フューチャリングがwith 3exesの元夫達、岡田将生、角田晃広、松田龍平の3人の俳優陣、そして、Kid fresino、BIM、ゆるふわギャングのNENE、Daichi Yamamoto、T-Pablowのヒップホップの人達がこの順番でそれぞれの楽曲に参加していた。

 そして、最終回を迎え、熱狂的な大豆田とわ子ファンは、巷で巻き起こっているガッキーロスよりも濃厚濃密な豆乳のような大豆田ロスが引き起こされ、最終回の不思議な余韻の中でただ茫漠とおからのような日常を送らなければいけない状態であった。

 そんな中で、6月22日にSTUTS & 松たか子 with 3exesの「Presence」のremixがアップされていた。フューチャリングが豪華5人のラッパーT-Pablow、Daichi Yamamoto、ゆるふわギャングのNENE、BIM、Kid fresinoの本編のPresenceとは逆の順番で歌っていた。

 歌詞をざっくりと要約すると、過去と現在と未来の時の流れ、その中での自分の他者の幸せと泥臭いすれ違い、その中で見出していく自分の価値のような内容であった。

 プロモーションビデオも再度撮り直した新しいものだった。個人的に気になった場面は松たか子のバックに西武の建物が映ったことだった。ここからは勝手な妄想になるのだが、1980年代から1990年代の西武・パルコが牽引した時代があった。その頃は、サブカルチャーとメジャーの垣根がなくなり、文化がいい意味で混在して活気のある時代とも言えた。「Presence」という曲はまさにそんな曲でインディーズの若手のヒップホップをゴールデンのドラマで主題歌として流される。

 そして、ドラマは饒舌でシュールともいえる会話劇、主題歌は、複数の演者によるインディーズジャパニーズヒップホップが織り交ぜられた韻を踏む言葉の音楽の融合。

 もしかすると、大豆田とわ子と3人の元夫と「Presence」は、西武、PARCO的文化の更新を甦らせようとした今の時代を挑発するようなドラマだったのかもしれない。


 余談ではあるが、Presenceの楽曲のサンプリングは劇中曲のBPMを落とした音だったとのこと。

どこまでもお洒落ドラマ、大豆田とわ子と3人の元夫。

恐るべし。


#テレビドラマ感想文

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