ご褒美の抹茶ババロア
今日は久しぶりの食ネタいきます。
昨日「在宅勤務は集中できない」などとわあわあ騒いでいたにもかかわらず、急きょ出社して確認しなければいけないことがあり、結局午後から一時的に出社した。計画性のなさに相変わらず辟易とするが、気持ちよく晴れ上がっていたので「午後の気分転換」として楽しんでしまう自分はなんとも能天気だ。そして、せっかく出社もしたことだし、何かご褒美を買って帰ろうと思ってある場所に立ち寄った。わたしは自分にとことん甘く、生きているだけで褒美を与える主義なのだ。
立ち寄ったのは、神楽坂にある「紀の善」。老舗・名店・人気店であり、夏にはかき氷を求めて多くの人が並んでいるため、ご存知の人も多いのではないだろうか。
神楽坂の坂の下に静かにたたずむ店構え。お店ではイートインをすることもできるが、今日はテイクアウトをすることした(仕事中なので)。
紀の善のショーケースは、いつ何時見ても悩ましい。しるこ類も食べてみたい。が、結局いつも連れて帰ってしまうのは大好きな「抹茶ババロア」だ。もちろん店内でも食べられるよ。
上蓋にはこう記されている。
<抹茶ババロア>
上質のお抹茶と自家製あんことフレッシュな生クリームのハーモニーをおためしください。
首がもげるほどうなずきだくなる、必要十分な説明。そう、紀の善の抹茶ババロアの魅力はまさに「ハーモニー」なのだ。
ババロア、餡、クリーム。この商品を構成する3要素は、どれも甘すぎない。特に新緑のように鮮やかなババロア部分は、単品で食べると「苦い」と感じる人もいるかもしれない。丁寧にたてた抹茶がそのまま固体になったような、超濃厚な味わいだ。そこに、もったりと舌触りのクリームと、やさしい甘さで絶妙なとろみの餡が加わる。
すると始まる、三者の響宴が。そして、お口のなかには美味しく美しいメロディが流れ始めるのだ。日本からきた抹茶と餡、そして欧米のクリームが手と手を取り合う。その様相は、まさにお菓子の日米修好通商条約だ(何を言ってるんだろう)。
なんか仰々しくなってしまったが、この奥ゆかしい甘さは上品のひと言。洋服で言うと、フリルのついたドレスではなく総絞りのお着物なのだ。その慎ましい可憐さゆえに、いつもぺろりと平らげてしまう。例えが下手な気がするけどまあいいか。
「甘すぎる」のが苦手というわがままな甘いもの好きには、ぜひおすすめしたい逸品です。機会があれば、ぜひどうぞ!
(おまけ)盛り付けのセンス皆無