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佐々木 明
2019年3月31日 13:37
砂を焚べろ 花を焚べろ星の光に届くようかっかともやせ、たきぎを焼べろ焼べろ、焼べろ、命を焼べろ砂糖菓子が溶けるほど、涙が銀に変わるほど命を焼べろ、祈りを焼べろ、おまえの涙が尽きるまで焼べろ、焼べろ、すっかり焼べろ
2019年3月30日 01:26
つきのまなこはあまねくとどくろじでしにかけるこじきにもごうていでうまれたばかりのあかごにもつきのひかりはあまねくそそぐうえてしにかけるみどりごにこえてあせをかくろうじんにぎんのひとみはあまねくみわたしぎんのひかりはあまねくそそぐつきにわけへだてはありもせずあまねくこのよにふりそそぎけっしてすくうことはないさえたびぼう、はくぎんのひめうつくしき、みちる
2019年3月29日 11:34
きぃら きぃらわらうようにほしがまたたくあれはきみのわらいごえぼくのよぞらはいくせんのほほえみでつくられるきぃら きぃらほしがほほえめば ぼくもわらうきぃの きぃのほしがなくならば ぼくもなこうほしのまたたきは きみのこえきみのうたごえ、きみのかなしみ、きみのよろこびぼくのたましいのやすらぎきぃら きぃらほしがわらうほしがわらう
2019年3月28日 21:06
流れ星おちた流れ星おちた神様のお宮から流れて落ちた流れて落ちた流れ流れてどこいった海に落ちては夜光虫。浜辺におちては真っ赤なひとで陸に落ちれば蛍石きらきらきらきらかがやいて夜の灯になり申す流れ星落ちた流れ星落ちた真っ暗闇にべそをかく小さなお前のために降りてきた
2019年3月27日 18:22
花びらの寝床に身をおろし、泡沫に微睡む神々の黄昏は遠い神話荒々しい雪解け水の雄叫びは幽谷にかそけく響く甘き眠りにまどろむ歩き疲れた足を休め穏やかな午睡に魂を養う翠玉の湖の畔、石英の乙女が唄う子守唄は 炉に投じた蛍石の煌めきリー、ィウェン、リゥ、エーレイラ、リー、ィウェン歌声は幽谷にかそけくひびきついに旅程を終えようとする 彼の人の胸に還るリー、ィウェ
2019年3月26日 17:56
三月は花の憧憬霜のように咲き初める桜雪の名残のように咲き積もる萩土瀝青(あすふぁると)を彩る白梅三月は雪の憧憬冬の名残を花々が歌う 雪の名残の白雲が 空に積もって層をなす雪解けの水は氷を恋しがってしんと冷たい三月は冬の憧憬春に塗り替えられる冬の絶命の声が骨に染む三月は花の憧憬雪のように咲き初める花の冬を恋う憧憬
2019年3月25日 19:33
うめられないさびしさにうずくまってめをつぶる足先から凍えるような感覚の剥離うずめられない後悔にうずくまってめをえぐる腸までしみとおる悪寒の強ささむいさむいさむいどこにいるの 「 」
2019年3月24日 16:16
しゅーくりーむいちごがはいったのがすきしゅーくりーむまっちゃのはいったのがすきしゅーくりーむしゅーくりーむかすたーどとほいっぷしゅーくりーむさくらあんとまっちゃくりーむくりとさつまいものくりーむちいさなはこにいーっぱいきみとわけっこしてたべるきみとわけっこしてたべるきみがとなりにいてくれたら
2019年3月23日 22:56
くち、くちがうごかないいかりでくちがうごかないにいさん にいさんいかり いかりが縫いつける縫いつける、口を口を縫い付けて怒鳴り声怒鳴り声怒鳴り声!兄さん
2019年3月22日 21:47
あめ あめ みたことないのあめ あめ みたことないのゆきのくにのおおかみさんあめ あめ みたことないのつきでうまれたのっぽのこやせっぽっちののっぽのこいつまでまてばいけるだろあおいおほしにいけるだろあめ あめ みたことないのほし ほし いけるのいつかほし ほし あめ あめあめ
2019年3月21日 18:01
ふきふきふき裏庭に生えたふきどうやってたべてやろつくだににしようかすーぷにしようかふきふきふきつみにいったら、かわいかったあさつゆできかざっってやんのふきふきふきたべんのはやめとこってきめたつぎのひとなりのおばさんにくわれちゃったふき
2019年3月20日 13:41
おまえがたましいをなくしたというのでわたしはガレットをやいておまえのしんぞうにうめてやったおまえのたましいからべーこんとくりーむちーずのにおいがするように
2019年3月19日 15:10
みかづきみかづきみかづきかけたつき、かけたつきはらをすかせたこどもらに、おまえはおまえをくわせてしまったちにくをさいて、かわきとうえをいやしてやったみかづきみかづきみかづききえてなくなるしろいつきもいちどあえるというけれどそれはおまえじゃ、ないのだよ
2019年3月18日 14:34
人をくったようなかおでからからからから嘘ばかりからからからから嘘ばかり人をくったような顔でからからからからからからからから嘘ばかり嘘ばかり