目に見えない障害

もうすぐ37回目の誕生日。
20代の頃の私は今の私を予想できていたのだろうか？想い描いていた未来とは全く違う展開になっていると思う。

まず、私が雑貨店を経営し、一般社団法人を設立するなんて自分でさえ思っていなかった。
そして、まさかパニック障害になり、その後ADHDと診断され、LD(学習障害)の言葉を知り腑に落ち、さらにはHSPを知り納得。

■精神科に通うという事

18歳から約5年間大阪に住んでいた時に、地下鉄に乗ろうとしたら、何故か泣いていた。
そんな日が続いて、どうして良いのか分からず友人に泣きながら電話した。当時は今よりも精神科通院に対して風当たりが強かった。

『一度精神科に行ってみたら？普通の内科と変わらないよ？』

友人は介護の仕事をしていたので、精神科に対して偏見が無かった。私は友人の言葉を信じ、人生初めての精神科に行った。友人の言う通り、内科と変わらなかった。

ただ、当時はまだまだ精神科に対しての偏見もあったし、なにより自分自身も隠すべき事だと思っていた。(ちなみに重度の鬱と診断され半年ほど休養、一人暮らしから実家に一時的に戻された)

■パニック障害になった日

2011年、ある日突然『このまま私は死んでしまう』と、説明もできないほどの恐怖が襲ってきた。その時は、旅先だった事もあり、近くの友人にパニックになりながら泣きながら電話をした。
今いる場所も、私が何をしているのか分からず、断片的な言葉しか出てこない中、友人は取り乱す事なく電話で、誘導してくれて友人宅まで行く事できた。そして、家に入ってそのまま気を失った。

そして、翌日私は"パニック障害"となった。

■大人の発達障害

そこから現在まで、治療を続けていく中で、忘れ物や無くし物、日常生活で色々と困ってしまう事があり、1度検査しましょうとなり、色々した結果…

"ADHD"の診断がついた。

何となく分かっていたが、そうだったのかと自分の中で凄く腑に落ちた。

■隠すことをやめた

私も最初は、精神科通院に対して“隠す事”と勝手に思っていたが、通院していく中で、なぜ隠さなければならないのか、誰にも迷惑をかけていないのに、と疑問に思う事が多くなり、それにパニック障害もADHDである事も、精神科通院している事も話した方が相手もラクなのでは？と思うようになり、隠す事をやめた。

そしたら、私の今まで生きづらいと思っていた事がお互いにラクになった。

パニックやADHDである事は、免罪符にはならない。ただ、お互いにそれならどうしていけば、快適に仕事や生活ができるだろうか？と考えるようになれた。

■発信する事

私が当事者だと言う事を発信する事で、目に見えない障害があっても、出来る事は沢山あるんだなぁと知ってもらいたい。これは、当事者本人もだが保護者に対しても。
精神科に通うという事は、隠す事でも後ろめたい事でもない。風邪を引いたら病院に行くのと同じ。

目には見えない障害があるから…と諦めてしまう事も沢山ある。(最初の頃の私)

でも、目に見えない障害があろうが無かろうが、やりたい事はできる。よく言われるのは、障害が軽いからできる事と言われる。
それも私の中では違うと思っている。
色んな障害があり、それぞれが自分がやりたい事をやっている。

やるかやらないかそれだけ

自分の中で、どう障害をカバーし、それをいかして好きな事をするか。

障害はグラデーション。
一人一人症状が違う。私もついている診断以外にもおそらく、沢山のグラデーションがついている。

まだまだ、精神科通院や目に見えない障害に対して偏見等がある。
私が、発信する事で、もしこのnoteを読んでくれている人達の後押しになれたり、偏見等が少しでも減ってくれたら嬉しいなと思っている。