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書きたいもの
大学時代は、文芸部に所属していました。
春・学園祭の秋・卒業文集の冬、年3回、小説を書いていました。大学生になって3回目の春、こういうものを書きたい! という創作においてのテーマがむくむくと表れました。それが、
「あったかい」
ほっこりする、やさしい、ぽかぽかするという意味合いです。
卒業まで、わたしのテーマは「あったかい」でした。
卒業後はいろいろ悩むことも多くて、サークルにいたときのように創作活動を定期的にすることもなくなってしまいました。
ある人の言葉(会話)をきっかけに、今のわたしは何もしていないなと感じて、noteのアカウントをつくりました。ROMることもなく、登録から2日後には自己紹介文を投稿しました。今ふり返ると、若さは勢いだなって思います。まぁ、11年前からあまり変わっていませんが。
(自己紹介文、また書き直すかもしれません)
こうして不定期とはいえ、創作活動を再開させたわたしですが、大学3年生のときに思った、テーマを忘れていました。正確に言うと、頭の端っこに置かれていた、という感じです。
でもまた、思い出したのです。
本屋さんで、注目作家さんの新刊が目立つところに陳列されいるのを見ました。さまざまな作家さんや書店員さんからコメントが寄せられており、目を引くものでした。そのなかに、
「胸苦しい」「悲哀と絶望」「苦しみ」と言った言葉が書かれていました。
その言葉たちを読んだときに、ああ小説はやっぱり「事件(大きな出来事)」や「衝撃」がないと、いけないんだなと思いました。
ちょっと暗い気持ちになって(たぶん嫉妬も入っています)、その本を手に取ることなく帰りました。
わたしが書きたいものって、小説向きじゃないのかな。
日常や日々の一部ばかりで、あまり事件も出来事も起きない、衝撃もない、そんなものばかり書いている。
文を生成している人間が、苦しいことに逃げがちで、登場人物たちもあまり苦労していない。甘ちゃんばかり。もしかしたら、わたしよりも幸せ者かもしれない。(おい、ずるいぞ)
賢くなくて、おバカの声がでかい。(先週の脚本とか)
小説じゃないにしろ、書いているときはたのしい!
と、つくったものをふり返って考えました。
noteをはじめてからまだ一回も、「あったかい」ものは書けていないのかもしれません。
だってわたしの目指していた小説像は、『よつばと!』なんですもの。
漫画だけど。読んだあと、ほっこりする、日々がキラキラしてる(悲しいかな、休日が終わったら忘れてしまうけど)、自然とほほ笑んでいる、そんなものを書きたいです。
ときどき、冷たいものも書きたくなるけどね。そして、バカな子もたぶん出てきちゃうこともあるだろうけど(だってやっぱり動かすのたのしい)。
小説ぽくないかもしれません。
だけど、まだまだ書く気でいます! いつか本を出す人になりたいので。
お暇なときにでも、読んでやってください。
上記の本たぶん読みます。ササイ ヨリメでした。