顔から火が出るほど恥ずかしかった
顔から火が出るほど恥ずかしかったのは、父。
勤務先のエレベーター内で同僚に言われたのだという。
「お前の娘、不登校なんだってな。」
母はこの話を私にしたのだ。笑いながら。
なぜ、母が笑っていられるのか分からなかった。
「私は恥ずかしい娘なんだ」
学校に行かないことにしたのは葛藤があり、主張があったからだ。
でも、そんなことは両親にとって重要ではなく
「私は恥ずかしい娘なんだ」
顔から火が出るほど、人に知られたくないほど。恥ずかしい存在なんだ。
「悲しいなぁ」
父さんに恥ずかしいと思われて 悲しいなぁ。
母さんに笑われて 悲しいなぁ。
親に言われてショックだった言葉たち。
ショックだったシチュエーションも一緒に濃く残る。
親に恥ずかしい存在だと思われ
「悲しい」と感じた私は、その後どうなったのか。
ふさわしくなければ、ならない。 と決めたのだ。
「父さんの思う理想的な娘に いつかは、ならなくてはいけない」
今の私は、恥ずかしい存在なのだから。
このままの私は、価値がないのだから。
恥ずかしい存在なんだから。
学校の大人が私の話を聞いてくれなくても、殴られても、
私をみるなり、目の敵と睨んでくるような人達しかいなくても
それでも、親にだけは味方でいてほしかった「分かってほしかった」
恥ずかしいとは思ってほしくなかった。
悲しくて、悲しくて、辛かった私は。
心を閉ざすことにしました。本音は両親にも話さない。
私の気持ちを話すことは2度としない。
どうして、心を閉ざすことにしたのか?
それは、壊れてしまうから。
私のまんま、正直に本音や思いを話して、恥ずかしいと思われたら。
もう、耐えられない。価値がないと思われたままでこの先。
もう、自信がない。生きていく。
こうして、自分を両親にさらけ出す事なく生きていくことになった。
ディフェンディングして、常に盾を持ち続けることになった。
分かってほしかった。理解してほしかった。
↓
分かってもらえなかった。悲しかった。
↓
自分を守るために、本音を隠した。
ふさわしくなければならない。
立派でなければならない。
〇〇でなければならない。というルールは
鬱の人の頭の中をぐるぐるしていたりする。
長くて重たい紐のように、縛り付けていたりする。
その紐がどうやってできたのか?
どうして巻きつけることにしたのか?
そこには、
見ないようにしてきた。
守ってきた自分がいたりする。
真っ暗闇で、全く光が見えない時。
光というヒントはそんなところにも、あるかもしれない。