One for all, All for one 「一人はみんなのために、みんなは一つの目的のために」
再度強い揺れ。震度5強。前回の地震と数字だけ見れば弱かったが、前回のトラウマが僕たちの体感をそれ以上と思わせた。そして、今回は津波警報も加わり、心臓はドキドキしっぱなしだった。
今回の地震発生は、そこまで遅い時間ではなかったものの、すでに辺りは暗かった。
揺れを感じその強さを理解すると、今回はすぐさま外の安全な場所へ避難した。地震発生後、僕は玄関を開けて逃げ場を確保、近くにいた赤ちゃんを抱っこし、妻は長男を抱っこ長女を脇に抱えながら避難した。
大袈裟な行動と思う人もいるかもしれない。
でも今は一人ではない分、余計に地震が怖い。家族人数分の不安と恐怖がある。
何が起こるか分からない。
だから、瞬時に家族の命と自分の命を守る最善の選択をして、行動しなければならない。危険にさらされるリスクを少しでも回避する必要がる。
子供と嫁には、前回の地震から、もしまた強い地震が来たら自分はこう行動し、妻にはこう、子供たちにはこう行動するように何度も言って、話し合ってきた。そのおかげもあってか、今回は家族が迷わず一瞬の判断で行動を共にすることができた。
結果、大事に至ることはなかった。そのまま家の中にいても結果は同じだったが、その地震発生時の安心感は比べものにならなかった。
その後、車の側で家族会議が開かれた後、津波警報発令も受け、今回も内陸部にある実家に避難することにした。
家族全員、安心感がもっと必要だった。こういう時に安心して避難出来る場所、帰れる場所が近くにあるのは本当に心強いし、助かる。感謝だ。
実家に着くと、相変わらずさすがの母親と父親だった。
母は、僕らが着く頃には夕食以外にもう一度ご飯を炊き、出来るだけの保存食となる料理を作り、お風呂場に湯をため、さらなる災害に備えていた。
父は、近隣住民の安否確認。数名が手分けして、高齢者が住む各家庭を重点的に周り、異常がないか安否確認をして回る。こうやってこの地域の安全は守るられているのだと、こういう災害時に実感し、感心させられる。住む場所のより良い地域環境を作るためには、とても大切な活動だ。
実家のある地域も、一人で住む高齢者の人も多くなってきている。そんな方々にとっては、家族以外に頼れる人、気にかけてくれる人が近くにいることは、こう言った不安の多い日々に、安心感を与えてくれるだろう。
2011年の震災を経験している分、こう言った即座の食糧や水の確保、そしてネットワークの重要性は二人は知っている。
自分も見習いたい。
こうして記事を書いていても、どこかで地震が来るのではと不安に思う。今日は取り分け天候も悪い。地震の不安を煽るような暴風雨。
そしてさらに宮城県は今、新型コロナ感染者数増加に伴い、独自の緊急事態宣言が出されている状況だ。
自然とウィルスは、この田舎での平凡な生活をそう簡単には送らしてはくれない。
引き続き余震に気をつけ、日頃から災害に対して物も気持ちも備えていかなければならない、と思う今日この頃のノートでした。
ここで今日のドイツ語!
防災:der Katastrophenschutz(デア カタストロフェンシュッツ)
防災訓練:die Katastrophenübung(ディ カタストロフェンウーブング)
それじゃ〜余震に気をつけてまた来週!Passt gut auf euch auf, bis nächste Woche!!